マザーズの人気沸騰 経常黒字拡大し円安株高と真逆に (2016.04.12)
週明け安い。日経平均一時296円安。買い戻しが入り持ち直したものの薄商い。107円台の円高が重しになった。前週末息切れした米国主要3指数が主因。世界を取り巻く不透明感、米経済の低い生産性、切り下がる米金利など
「長期停滞論」(サマーズ元財務長官)に尾ひれがついた。このほか、米国の政治家や民間人の名前が出てこない「パナマ文書」の不自然さ、誰が当選しても困難に直面する米大統領選も懸念材料。半面、2013年5月以来3年振り戻り高値を更新したマザーズ指数よし。青天井入りだ。■■■■■(****)と■■■■■■■■(****)が大商いで急騰し、■■■(****)にお鉢が回ってきた。6日から尻上がり。相場が若返っている。■■■■■■(****)の「オプジーボ」が口火。2014年7月、メラノーマ(ほくろのがん)治療に日本で初めて保険適用薬として認可され、これまで患者の3割と肺がん患者2割に効いた。米国で腎臓がんも承認された模様。■■■■■■(****)のチャートでわかるように、直近3年様変わり。これまで手術、抗がん剤、放射線治療が30年以上続き既得権化した常識がひっくり返った。ゲノムと京コンピュータにより免疫療法が台頭。副作用がなく適用例が拡大している。受け売りだが、人が本来持つ免疫力を利用してがんを退治する新薬が、現実にがん治療の世界で革命を起こしつつある。抗生物質がなかった時代、感染症の結核に外科手術もあったが、現在死ぬ人がいなくなったように、がんも完治する公算が出てきた。「オプジーボ」の場合、開発に15年かかり100ミリグラムのワンボトル73万円が薬価。体重60キロで180ミリグラム必要なため、2週間に1度130万円の投薬が必要という。保険が適用され月15万円の自己負担で済むが、差額を国がかぶるため膨大な赤字。毎日新聞も費用負担が喫緊の課題としていた。これらが■■■■■■(****)にも当て嵌まる。国内外16本のパイプラインが進行中。このうち1本承認されただけで2、3年後「オブジーボ」に追いつき追い越す展開。NY金先物が緩慢なため、■■■■■■(****)を横目に見切り発車。円高一巡まで半年かかるとみられ、マザーズの投機人気が沸騰。行き過ぎも考えられる。免疫療法による新薬を大量に供給するため、■■■■■■■(****)のずば抜けた抗体づくりが見直されるはず。薬価を下げる上でも不可欠だ。11日に日本の貿易収支について触れ、2月の経常黒字2兆4349億円(63.7%増)。20ヵ月連続黒字と述べた。東日本大震災直後毎月1兆円赤字だった貿易収支が昨年11月黒字転換。今後、幅も拡大する見通し。円安株高と真逆の関係。半年後、円高株高となるに越したことはない。
11日の日経平均70円安。大引け1万5751円。TOPIX1279(-7)。東証一部の出来高18億2600万株、売買代金1兆8600億円。6月限が80円安で寄り90円安の1万5740円引け。10年債利回り-0.090%(-0.005%)。上海総合が3033(+1.64%)で引けた。北京政府がバブル崩壊を事実上放置。「新常態」で金融が一段と逼迫している。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)と■■■■■■■(****)のほか■■■(****)、■■■■■■(****)程度。主力がNYダウの下値不安と円高で動きに乏しく、サミットにかけて予想される政府の景気テコ入れも大半織り込み済み。発表売りといわれ始末が悪い。このため、■■■■■(****)と■■■■■■(****)を含め■■■(****)関連に強気。堪能してもらえば幸いだ。ウルグアイのムヒカ前大統領(80)来日が刺激になった。(了凡)