下期上振れも Gパッカー 3月29日 (2016.03.28)
グローバル企業に脱皮
今後興味深い安川電機との連携
ゼネラルパッカー(6267)は一服。直近3期売上高ピーク更新の反動。減収減益で折り返した。3月1日の修正発表によるもので、高額案件の下期繰り延べと販管費の減少が主因。通期、予想通りだ。前期、第4次中期計画に盛った売上高55億円、営業利益2億9500万円、経常利益3億円、純利益2億円(2017年7月期)を事実上初年度でクリア。今、来期反動を吸収し、持続的成長に向けてグローバル企業に脱皮するのが狙い。前回述べたように、人材育成、研究開発、外注先増などパワーアップ。海外売上高(前期27.1%)、ワイ・イー・データと連携によるロボット応用システム(累計9件)の伸びに見どころ。3月11日、中国江蘇省に自動包装・荷造用機械と周辺包装の製造・販売・輸出入を手掛ける100%子会社設立を発表し、現地向け日本のビジネスモデル定着を目指すという。今期、10数年振り花かつを業界からまとまった受注(推定10台)が入り活気が戻った。通常年1~2台で1975年に市場を席捲し発展の原動力といわれるだけに幸先がいい。さらに、4月13~16日(土)、中部パック「ポートメッセなごや」のソリューション提案も一歩踏み込んだもの。一例が給袋自動包装機GP-2000UR型ロボット連動システム。箱詰め自動化による省人化と安定品質による生産性向上を同時に解決する。双腕ロボットが注目を浴びそうだ。このほか、給袋自動包装機GP-2000TR型や生産性設備向上促進税制(2016年12月まで優遇措置)対象3機種も目玉。7月の上海展示会にも出展を決めている。原油安、中国リスク、米国利上げ懸念に対し、政府・日銀のリフレ政策及ばずデフレが尾を引いているものの、主力の食品、医療、ペットフードなど必需性の高い分野に強み。今期5億3000万円(計画8億円)に下方修正した海外も、高額案件の受注減によるもので見込み案件増に変わりない。上期の受注6社(うち1社4ヵ国一括)。前期6社(直前期5社)で健闘している。自社機の構成を上げる一方、保守メンテナンスに傾注し売上高60~80億円が視野に入った。4100億円といわれる包装機械市場。2011年(創業50周年)に100年の折り返し。製粉や菓子などドライ業界で独自の地歩を固めた。
2016年7月期(非連結)は、売上高50億円(7.6%減)、営業利益2億4800万円(20.9%減)、経常利益2億5000万円(21.8%減)、純利益1億6500万円(26.5%減)と従来通り。配当実質35円(期末17.50円)の予定。2月1日付で5株を1株に併合した。研究開発費2億5000万円(前期3億9400万円)の計画。前期3Q急伸したように下期上振れも考えられる。2月から上昇運。梅森社長(64)もこれから3年運気好調だけに伸びる。昨年100周年を迎えた安川電機(6506)がワイ・イー・データを通じて同社とどう連携するか興味深い。2021年(60周年)が次世代の節目とみられる。