半値戻し3度目に挑戦 かまびすしい中央銀行の限界説 (2016.03.18)
買い戻しで始まり反発。日経平均一時278円高。後場円高に振れ、先物の仕掛け売りに値を消した。16日、米再利上げ見送り。年2回示唆に後退したもので、政策金利見通し(中央値)が昨年12月から下がりドル安に跳ね返ったという。日経平均の戻りが1万7253円にとどまり、14日の高値1万7291円に38円及ばなかったのも引け味を悪くした。しかし、信託銀行が15週連続買い越し。リーマンショックを受けた2008年12月以来7年振り。当時の買い越し3兆5000億円に対し今回2兆6000億円といわれ、28日権利つき最終日にかけて半値戻し3度目に挑戦。1万7367円を目安に1万7700円も考えられる。半面、4~6月反動が予想される。1~3月期主要企業の下方修正、政府・日銀のマイナス金利拡大に限度があり円高株安の巻き戻し。追って中国の人民元切り下げ、上海総合の暴落も考えられる。得体の知れない中国リスクにひきかえ、日銀の異次元緩和など子供騙しに過ぎない。受け売りだが、日銀黒田総裁(71)のマイナス金利。1970年前後、オックスフォード大留学中の所産という。 当時ジョン・ヒックス名誉教授の「クリティカル・エッセーズ」を多くの研究者が読み合わせ、経済学がひとつにまとまっていた。ことさら、投資と金融についての記述が万古の歴史を通底するほど深みがあった。人間の歴史の中に置くと、今様の「異次元」も突飛に至らないという。40年以上前、英国で学んだ「ヒックスの経済」が現代でも通用すれば痛快。しかし、理論的にそうでも明らかに市場が拒否。幻想に過ぎない。新年度以降、実弾不足もあり軌道修正を迫られる。失敗すると債務超過。すべて国民負担だ。FRBにしても、利上げすると株が暴落。しないともっと悪くなるといわれ、中央銀行の限界説もかまびすしい。4~6月、7~9月打つ手なしと述べた。原油の戻りが頭打ちになると次第に先物のロールオーバーが困難となり、持ち越した暴落を10月以降先送りできないためだ。そこで、7日から■■■■■■(****)を軸足に受けて立つことにした。国内で唯一稼働中の菱刈鉱山が高品質。新たに金鉱床も見つかり推定埋蔵量約180トン(2012年)。現在、年7トン出荷しているという。一方、■■■(****)もリリース続々。17日、MELK阻害剤「OTS167」が豪州の治験Ⅰ相で経口吸収性を認められ製剤開発にゴーサイン。米国で固形癌のほか急性骨髄白血病の治験Ⅰ・Ⅱ相も始まった。癌が経口製剤でなおる時代。時価総額1~2兆円(17日455億円)も夢でない。
17日の日経平均38円安。大引け1万6936円。TOPIX1358(-1)。東証一部の出来高22億株、売買代金2兆2600億円。6月限が150円安で寄り10円高の1万6820円引け。10年債利回り-0.050%(+0.005%)。上海総合が2904(+1.20%)で引けた。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など半値戻しが目安。■■■(****)と■■■■■(****)は個別に魅力がある。(了凡)