切羽詰まった年度末 増税見送り補正追加も織り込む (2016.03.15)
週明け高い。日経平均一時352円高。半値戻しの1万7367円まであと76円に迫った。年明けから2割以上値下がりした銀行、保険、海運の値上がりが主因。原油安、中国リスク、米再利上げ懸念。さらに、日銀ネガティブ金利導入など行き過ぎた下振れの修正場面。過剰反応解消の目安が半値戻し。マイナスにマイナスを掛けるとプラスになった。信託銀行が一貫して買い越し、外資の売り抜けが伝えられるものの、切羽詰まった年度末。上海総合が政策期待で戻したように、官製相場再燃も考えられる。首相は来年4月に先送りした消費増税を見直す構えにあり、外為特別会計20兆円をしのばせ補正にも意欲。年率換算マイナス1.4%になった2015年10~12月期GDPが尾を引いているもので、1~3月期円高株安を受けて悪化。増税見送り補正追加も織り込む余地がある。計算すると、みずほFG(8411)の半値戻し201円。このほか、推して知るべし。利食い・見切り千人力。4~6月、7~9月予想される反動に備えるところだ。前週末一歩踏み込み、週明けぶっつけ本番。原油反発、欧米株高、円安となって上振れた。10日、ECBのドラギ総裁(68)が予想以上の量的追加緩和とマイナス金利拡大を発表し、これ以上打ち切りを示唆した旨伝えられた。その際、2012年7月ユーロを守るため「何でもやる」と述べた日と同じネクタイで現れたことが好感されたのも事実。人間、その気になると実力以上のものが出る。NY原油先物を黄金分割で計算すると、42ドルが中間反騰の目安。中長期諸説粉々で予断を許さないものの、上値あと1割とみれば冷静に対応できる。行き過ぎがつきものだ。14日引けあと、日経がジム・ロジャーズ(73)を引き合いに「世界経済は米国を発端に減速している。長期的な株価上昇に慎重」と水を差した。外資をはじめ国内勢も先刻承知の上。年初来、相場のレベルが一段と上がった。前週東証一部の空売り比率が36.3%から39.9%をピークに33.2%まで下がり、今週さらに落ち込む見通し。騰落レシオ115%、薄商いから買い戻しが一巡すると出来上がる。半面、JQとマザーズ指数が堅調。新興市場に人気再燃も伝えられる。年度末の反動を見越し、■■■(****)と■■■■■■(****)を軸足に新年度入り。前週助走に明け暮れた。これから2週間ヤマ場。NY金先物が動き出すと止まらない。値もちがいいだけに気になるところだ。
14日の日経平均294円高。大引け1万7233円。TOPIX1379(+20)。東証一部の出来高20億1900万株、売買代金2兆円。6月限が180円高で寄り260円高の1万7110円引け。10年債利回り-0.040%(-0.025%)。上海総合が2859(+1.75%)で引けた。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)程度。さらに銀行、保険、海運など一段高が見込まれる。■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)強気。■■■(****)、■■■■■(****)よし。■■■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)然り。苦中楽あり。忙中閑あり。壺中天ありだ。(了凡)