証券ビュー

アンコール伊勢町

半値戻し挑戦始まる 16日FRBの再利上げ以ての外 (2016.03.03)

夜放れとなり全面高。16日米再利上げを仮説にカウントダウン2週間。日経平均の半値戻し1万7367円挑戦が始まった。外部要因によるもので、バルチック海運指数、CRB指数(国際商品先物)、スポット鉄鉱石価格など一旦底入れ。NY原油先物も1月の戻り高値(33.62ドル)を終値で上回り1日34.40ドル。Wボトムを確認した。そこへ、ISM(米供給管理協会)の2月製造業景気指数底入れ。1月の建設支出が2007年以来高水準と伝えられ、米国主要3指数大幅高。さらに、国内で消費増税棚上げや補正予算が持ち上がり後場も堅調。25日移動平均線1万6458円を上回り買い戻しが加速した。原油先物が下げ止まるとオイルダラーの換金売り一服。4日米雇用統計発表(2月)、5日中国全人代(会期10日)、10日ECB理事会、11日メジャーSQ、14日に日銀政策決定会合、15日FOMCなどイベント続き。直近まで信託銀14週連続買い越し。なお買い余力4兆円といわれ、これに配当取り(総額10兆8000億円)を加味すると日経平均の半値戻しほぼ確実。前日述べたように、金や原油先物をはじめ国際商品が小康を保っているのは米再利上げを促す本尊筋のお膳立て。利食い見切り千人力が賢明。配当にこだわらず4~6月、7~9月の反動に備えるところだ。4月に過剰債務を抱えた米国シェールオイル企業の返済期限が集中する上、日銀が市場の信頼を失い打つ手なしの状態。再びヘッジファンドの仕掛け売り、リスクオフも考えられる。6月23日に決まった英国のEU離脱を巡る国民投票が次のターゲット。減り張りをつけてつき合うほかない。結論をいうと、昨年12月FRBの利上げ失敗。3月16日の再利上げ以ての外。2000年8月日銀、10年11月ECBの失敗に次ぐもので、16年米大統領選がめくらまし。2度あることは3度ある。一旦底入れしても原油先物の需給改善が見込めないためだ。米国は大統領選の結果にかかわらず今後デフレが深刻化。利上げどころでない。イエレン議長も速水元総裁、トルシェ前総裁の轍を踏む見通しだ。若林栄四説然り。日本は4~6月、7~9月流されたところで10~12月起死回生。すでに20年デフレをしのぎ、原油安に伴う交易条件改善急ピッチ。来年から3年程度コストダウンが加速する見込みだ。このため、食品や医薬品、化粧品などディフェンシブ関連中心に逆張り。■■■(****)■■■■■(****)中心に年度末を乗り切る構えだ。

2日の日経平均661円高。大引け1万6746円。TOPIX1349(+48)。東証一部の出来高24億8900万株、売買代金2兆5900億円。3月限が430円高で寄り640円高の1万6740円引け。10年債利回り-0.035%(+0.010%)。上海総合が2849(+4.26%)で引けた。贅沢いっていられない。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)など。2016年後半米国経済の落ち込みが予想され、金先物の出直り本格化。■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)も4年周期説が興味深い。いつまでもマイナス金利が続く道理なし。消去法で日本の復活が見込まれ前向きに進むところだ。(了凡)