円高株安の年度末 ネガティブ金利による延命3年 (2016.02.23)
週明け反発。売り一巡から先物が買われ、日経平均一時220円高。引け伸び悩んだ。小幅円高に振れ煮え切らない戻り。NY原油先物、上海総合が持ち直し小康状態。売買代金が今年最低になった。円高株安のプログラムによるもので、26~27日G20・中銀総裁会議(上海)、3月15~16日FOMC、さらに年度末も日本企業の本土送金が集中し円高が見込まれるため。政府・日銀の覆面介入が伝えられ、差し引き緩慢な円高。株安と連動するだけに年度末厄介だ。反転した2月15日から10営業日にあたる26日が自律反発の賞味期限。日経平均の半値戻し1万7367円が目安。抜けないと12日の安値1万4865円を下回り3月底割れ。配当にこだわり過ぎると寒の戻りにやられる。逐一探りを入れて進む場面だ。1~3月つかまると、4~6月フェアウェイに戻らず、7~9月総崩れになりかねない。2月12日、カトリック法王(79)とロシア正教総主教(69)がキューバで約2時間会談。1054年に分裂して以来962年振り「和解」を発表した。キリスト教やIS(イスラム国)にとってシリアが死活問題。極限状態にきたことがわかる。要するに、リーマンショック以降やり過ぎた超金融緩和のツケが回り、BIS(国際決済銀行)が延命の切り札といわれるネガティブ金利導入を決定。欧州、日本に続き米国も具体化に向けて動き出した。しかし、「有事の金」小動き。下げた割に戻りが鈍く、ドル暴落と隣り合わせだけに物足りない。過去5年、世界中の金が中国に集まっているといわれ取引高700%増という。事実としても、中国を出し抜くため欧米共謀の暴落説が伝えられ、おいそれと手が出ない。NY金先物1000ドル割れ、850ドル説も生きている。暴騰説然り。ネガティブ金利による延命3年といわれ、この間消耗戦で破綻すると退場。バルチック海運指数300割れではっきりした。コンテナ船のキャパが1000から1万個台に拡大し需給悪化に拍車がかかるという。今となれば、26日利食いであれ見切りであれ一旦手仕舞い。FOMC、年度末の円高に備えるところ。3月1日、スーパーチューズデーでヒラリー・クリントンの消長がわかる。彼女はビルダーバーグの代理人。ネオコン中心の20世紀型に呼応するもので時代に逆行している。世界中で利害対立が尾を引き逆張り。危機を買い安者を売る相場が定着した。週末が見ものだ。
22日の日経平均143円高。大引け1万6111円。TOPIX1300(+8)。東証一部の出来高20億3700万株、売買代金2兆円。3月限が160円安で寄り90円高の1万6070円引け。10年債利回り0.005%(-0.010%)。上海総合が2927(+2.35%)で引けた。値上がり率ランキングによると。■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。■■■(****)が12日に続き22日もIR。フランスでがん治療用抗体「★★★A101」第Ⅰ相治験終了。第Ⅱ相から企業主導で日米欧承認申請に踏み切るという。■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)強気。■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)然り。■■■(****)、■■■■■(****)よし。■■■■(****)が活躍しそうだ。(了凡)