2月を真剣に生きる 4~6月、7~9月も凄まじい (2016.02.16)
週明け急反発。日経平均一時1203円高。主力中心に戻した。12日、ドイツ銀行が発表した約6000億円相当の債券買い戻しが主因。行き過ぎた欧州信用不安や中国経済失速懸念が後退。2四半期連続振り下振れした2015年10~12月期GDP-0.4%(年率-1.4%)に財政出動、消費増税棚上げも伝えられ拍車がかかった。日経平均が25日移動平均線と下方乖離11%超。ショートの巻き戻しがうなりをあげた。全面高の割に売買代金が物足りない。18~19日EU首脳会議、26~27日G20 ・中央銀行総裁会議(上海)にかけて協調が見込まれ、半値戻し1万7367円が目安。2月1日の戻り高値1万7905円に届かず肩まで。贅沢いっていられない。月内政策期待で持ちこたえても、3月15~16日FOMCで米利上げの有無、ネガティブ金利導入も考えられ材料出尽くし。戻りが一巡すると売り圧力が再燃しそうだ。去る9日、ロンドンで開かれた石油業界の国際年次総会によると、原油下落の最悪期これから。供給サイドの反応が鈍いためで、ゴールドマンの調査責任者は10ドル台でも驚かないという。本来デフレになるはずが、緩和マネーの大量供給でカンフルを連発。1月29日の日銀に続き3月16日FRBもネガティブ金利となれば万策尽きる印象。ゼロ金利で貯蓄に向かったお金がマイナス金利拡大で消費や投資に回るはずがない。15日述べた欧米と日本のマイナス金利試算も気休め。むしろ、行き過ぎた緩和の副作用が気掛かり。今年は逆回転に逆らわず、半値戻し利食い千人力。12日650円ではまった■■■(****)の場合、自律反発のメド767円。半値戻し952円がせいぜい。欧米・中国株安、円高となれば日本もつき合わざるを得ない。うわさの覆面介入にしても時間稼ぎ。新年度10月まで乱暴な調整が予想されるだけに2月の戻りをモノにすることだ。マネーを倍にし2年で物価を2%にする日銀の異次元緩和失敗。2016年4月に3年を数えるが、昨年12月CPI+0.2%(食料とエネルギーを除くコアベース+0.8%)にとどまりマイナス金利を導入。見ていられない。企業物価ベースの購買力平価1ドル100円、OECDや世界銀行でも105円でスワリがいい。くどいが、資金需要がないのにマイナス金利を拡大しても意味がない。12日、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)のほか■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など打診買い。今月モノにしてほしいものだ。
15日の日経平均1069円高。大引け1万6022円。TOPIX1292(+95)。東証一部の出来高32億8000万株、売買代金3兆1500億円。3月限が720円高で寄り1140円高の1万5940円引け。10年債利回り0.085%(+0.010%)。上海総合が2746(-0.63%)で引けた。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。受け売りだが、金利がマイナスになり欧州や日本の高齢者が大騒ぎしているという。長生きがめでたい時代を過ぎ、リスクを伴うようになって20年ほど。人類の歴史で初めて。2月を真剣に生きてみるとわかる。4~6月、7~9月も凄まじい。仮説だが、消去法で日本だけ残る。交易条件の改善が加速するためだ(了凡)