日銀より健全な市場 FRBの利上げも7ヵ月で緩和 (2016.02.05)
大半続落。示しがつかない。日銀のマイナス金利つき追加緩和によるもの。1月29日以降、日経平均を見る限り往って来い。市場の判断が正しい。同総裁は史上初のマイナス金利を粋がっているが、
「必要ならさらに引き下げる」と述べブレーキがかかった。イソップの「北風と太陽」によく似ており逆効果。国債のマイナス金利が拡大し定着すると放漫財政。3日節分、4日立春でも結果が出た。前日触れたように、ゼロ金利が国民の消費を抑えてきた現状から、借り得を煽るようなマイナス金利にして改善するはずがない。国が金利を取って借金を重ねる愚を避けるものだ。欧米のほか日本も金融緩和を乱発し、機能不全になりかけた矢先、日銀より市場の方がはるかに健全。3月15~16日FOMCに向けて日柄整理。25、75、200日移動平均線の収斂を見守るところだ。2000年8月に日銀の速水総裁がゼロ金利を解除し、7ヵ月後緩和に戻した。11年ECBのトルシェ総裁も読み違えて利上げ。同様に7ヵ月後戻した。昨年12月FRBが3度目。3月以降、よりによって7ヵ月で戻すとお粗末。使い物にならないわけだ。過去数年、失業率の好転を見たが、インフレにならずフィリップス曲線が理論通りいっていない。FRB議長は、原油暴落によるデフレでインフレにならないと解説。反転すれば景気回復。予防利上げといわれる。そこで、原油の底入れが焦点。受け売りだが、米国の長期金利を150年遡ると40年ごとにトレンド転換。現行金利に当て嵌めると、1941年から81年9月の15.84%がピーク。現在調整35年目に入り、あと5年デフレが続く見込み。つまり、1981年から40年後の2021年までインフレにならないという。黄金分割で日柄を割り出した40年周期によるものだ。かくて、2016~19年国際商品の4年サイクルとマッチング。金先物がデフレのさなか堅調である。これから5年、日本も世界も淘汰の時代。原油をはじめ鉄、非鉄などドン底から出直り。試算によると、金先物2700ドル程度のスケール。デフレからインフレになるとケタ外れ。原油や鉄、非鉄然り。食品や医薬品などディフェンシブ関連も安心、安全を手掛かりに大幅な水準訂正。1~3月ちゃぶ台返し2番底を拾う場面だ。学問のすすめをモノにした福沢桃介もドン底を拾った。世界の版図にしても現在の延長上にない。消去法で日本と述べた通り、国内で勝ち残ったところが世界ランキング入り。1~3月お相伴にあずかりたいものだ。
4日の日経平均146円安。大引け1万7044円。TOPIX1388(-17)。東証一部の出来高31億2800万株、売買代金2兆8500億円。3月限が130円安で寄り90円安の1万7070円引け。10年債利回り0.050%(-0.010%)。上海総合が2781(+1.53%)で引けた。値上がり率ランキング上位によると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)程度。■■■■(****)は2Q発表。大幅な上方修正で自重している。後半堅調とみられ収まりそうにない。■■■■■(****)は3Q発表。健闘しており期待をもてる。■■■■■(****)買い場探し。■■■■(****)、■■■■■(****)配当取り。突っ込み待ちだ。■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)強気。■■■(****)はモノが違う。(了凡)