日銀総裁の発言に愕然 学問のすすめをモノにした桃介 (2016.02.04)
続落して始まり全面安。一時、日経平均670円安。引け小戻した。前日のNYダウ295ドル安。再び原油30ドル割れ、大統領予備選で大手金融機関解体を唱える民主党サンダース猛追を受けたもの。円高に跳ね返り商品系海外ファンドの仕掛け売りが伝えられる。日銀のマイナス金利導入を一蹴し下値を試す展開だ。2番底を模索している。「中央銀行の歴史で最も強力な枠組み」(日銀総裁)というマイナス金利つき追加緩和。日経平均によると、1月29日から2月3日まで822円上げ673円下げた。差し引き149円プラス。物価2%実現に向けて「いささかの揺るぎなく必要なら新たな手段をつくる」と強気。国内に限れば日銀のレベルでそうかもしれないが、相手が逆オイルショックと中国のバブル崩壊であり、日銀のサジ加減など問題にならない。前日、ゼロ金利が国民の消費を抑えてきた現状からマイナス金利にしても上向くはずがない。日銀はFRBの日本支店といわれ、昨年12月デフレのさなかで利上げに踏み切ったFRBも米国を間違った方向に引き回すと述べた。米雇用が改善しても消費や設備投資が物足りず利上げ尚早。リセッションに入り3月のFOMC。引っ込めたところで打つ手も限られる。上下院共和党が多数を占め現大統領レームダック。頭を冷やし日柄整理で時間稼ぎとみられる。4日TPP署名式、5日米雇用統計発表、8~12日上海休場(中国春節)、11~12日FRB議長議会証言、15日NY休場(プレジデンツ・デー)など日和見な材料。乖離した25、75、200日移動平均線の収斂が見込まれる。昨年8月から背に腹は代えられないオイルダラーの売りが半年続き自律反発。半値戻して再び売られるトレンドになった。マイナス金利を一口でいうと、国内で稼ぐすべがなくなったということ。強化して10年債利回りがマイナス金利になると、政府が自在に国債を発行して財政規律が吹っ飛ぶ。「拡大辞さず」と述べた日銀総裁に愕然とした。福沢諭吉が、天は人の上に人を造らず。人の下に人を造らず。「いえり」といった。「いわれている」という意味だ。生まれた時平等でもめいめい人生が違う。その差が学問。学問の力で自分を伸ばし、世のため人のためになれという。幕府の命を受け江戸で蘭学塾の講師となり慶応義塾の前身を築いた。その後、英語を独学でこなし咸臨丸に乗って渡米した。実際に彼のすすめをモノにしたのが養子の桃介。日露戦争後相場で財をなし名古屋電灯、大同電力社長。衆院議員も務めた。これから時代が大きく動く。ものにもよるが、学問のすすめで復活できる。
3日の日経平均559円安。大引け1万7191円。TOPIX1406(-45)。東証一部の出来高31億株、売買代金3兆1300億円。3月限が370円安で寄り620円安の1万7160円引け。10年債利回り0.065%(-0.010%)。上海総合が2739(-0.38%)で引けた。値上がり率ランキングによると、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など一握り。■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****)の落としどころが先決。2番底で収まらない凄味もある。■■■(****)はダークホース。ゲノム・免疫療法のエース。日経が触れずじまいで面白い。■■■(****)がお年玉になった。4日発表後化ける。(了凡)