原油の反発カンフル スケープゴートが出そうな情勢 (2016.01.12)
前週末の日経平均5日連続安。1949年、東証再開以来初めて。3連休明け見ものだ。8日のSQ値1万7420円、米雇用統計発表を受けたもので、依然原油安、中国株安、人民元安が足かせ。昨年12月18日の上ヒゲ515円に対し、下ヒゲ倍返しの印象。12日以降、転機を迎える。7日、東証の空売り比率42.4%。記録的な水準にかかわらず、恐怖を示すVIXや日経平均ボラティリティ指数が昨年8月に届かず国内勢クール。これほど一方的に下げても追い証はじめパニックなし。強気と弱気が対立して譲らない。確実なのが原油安の恩恵。円と同様に40年以上高騰し、1年有余で3分の1になった。しばしば述べた18ヵ月後、実体経済に与える影響が大きいためだ。政府見通しによると、2016年度40ドルで予算を組み30ドル台で推移すると交易条件が一段と改善。貿易収支のほか経常収支、名目GDPを大幅に押し上げる。官邸は円高株安を静観。7月の参院選に向けて追加対策を検討中という。以前述べた外為特別会計剰余金20兆円のほか、労働保険特別会計にも7兆円ある模様で、万一に備え日銀の追加緩和も控えている。補正予算3兆5000億円、軽減税率線引き、場合によると来年4月の消費増税先送りなど余裕がうかがえる。昨年12月の慰安婦問題「解決」や年明け北朝鮮の「水爆実験」、サウジとイランの国交断絶など出来レースと考えられ推移を見守っているが、中国の株安と人民元安が世界中のリスクオフにつながり1~3月スケープゴートが出そうな情勢。目安が、昨年8月24日につけた1ドル116.15円割れ。115円台なら急騰目前。日経平均も下ヒゲの倍返しが見込まれる。8日、■■■■■(****)123円、■■■■(****)257円、■■■■■■(****)1326円。底値圏とみられ出来高も膨らみ始めた。中国は世界第2の経済を制御できないといわれるが、上海総合が高値5178の半値2589か3分の1の1726になるとわかる。失礼ながら、科拳、宦官、纏足による愚民政策が尾を引き、1921年以来の中国共産党自壊。あと5年で100年を迎え、正念場にさしかかる。FRBも2013年に100年を数え限界。米国の金融を私物化したツケが回ってきた。日経平均5連続安が上海総合、NYダウともに半値ないし3分の1になる前触れとすれば幾らかわかる。日本も世界も淘汰の時代。国際商品の反発がカンフルになることは間違いない。
8日の日経平均69円安。大引け1万7697円。TOPIX1447(-10)。東証一部の出来高25億9100万株、売買代金3兆2000億円。3月限が160円安で寄り50円安の1万7690円引け。10年債利回り0.230%(-0,010%)。上海総合が3186(+1.97%)で引けた。値上がり率ランキングによると、関係分で医学生物(4557・JQ)、■■■■■(****)、■■■■■(****)程度。セリア(2782・JQ)も健闘している。■■■■■■(****)、■■■■(****)、NDS(1956)、■■■■(****)など内需関連リード。今後、中小型の出遅れが水準訂正に進みそうだ。シンポ(5903・JQ)、■■■■■(****)強気。■■■■■(****)が年明け早々チョコレート会社を立ち上げるという。■■■(****)出番待ち。■■■■(****)もそうでバイオ関連が目玉になる。(了凡)