証券ビュー

アンコール伊勢町

考えられる円高株高 経常黒字拡大しラストリゾート (2015.12.09)

原油安を受けて反落。東証一部33業種中31下落。日経平均が前日戻した鞘を失い持ち出しになった。7日、NY原油先物一時37.50ドル。6年10ヵ月振り安値をつけ、8日午前中ドバイでも来年2月物が7年振り35.90ドル前後。OPEC総会物別れから急激な原油安となり、米利上げをきっかけに新興国の経済混乱が予想されるためだ。中国の輸出が11月6.8%減(輸入8.7%減)となり5ヵ月連続マイナス。1~11月累計貿易額8.5%減(計画6%増)も響いた。中国は金融機関の貸し出し抑制で資金繰りに追われる民間製鉄メーカーが鉄鉱石を在庫処分。6月7700万トンが11月末9000トン超に達しもたないという。一方、国内では前日述べた7~9月期GDP改定値年率1.0%増。速報値0.8%から上方修正したが、消費増税の反動で落ち込んだ昨年と比べても意味がない。それより、原油をはじめ一連の資源安により経常収支の改善が顕著。昨年2兆6000億円の黒字が今年9月で13兆1000億円。通年16兆7000億円、来年18兆5000億円との試算もある。2011年の東日本大震災以来、原油と天燃ガス高騰で貿易収支が大幅に悪化。昨年10兆4000億円の赤字をボトムに資源安により急回復。ファンダメンタルズで円高要因になった。米国が16日利上げを表明するとドル頭打ちとみられ、円高に跳ね返る公算が大きい。来年、米国が大統領選なら日本も参院選を控え株高要因。その際、経常黒字拡大を手掛かりに円が買われ、日本株も見直される見込み。消去法によるもので、混乱が予想される新興国にとってラストリゾート。欧州や中国、ロシアの経済も一段と悪化しており、来年原油安の影響がさらに広がる見通し。欧州はドイツが移民・難民とVW不正事件、フランスもテロ・難民と国防費負担増に悲鳴。見ていられない。今週からベルトを締めないと来週吹っ飛ばされる。飛躍するが、一神教の終焉と日本の役割が問われる場面。受け身だけに適応できるはずだ。一例が■■■■■(****)。11月25日に続き、8日再びS高。夜間取引も堅調で第2波とみられる。7日発表した新製品「STL工房2」が手掛かり。3次元計測器や3D プリンタの引き合い増、大容量データ処理の要望にこたえるもの。理化学研究所で開発されたポリゴン編集アルゴリズムを搭載。高性能で高品質なデータ処理が目玉といわれる。2度目のS高買い。逆に、原油安を吹っ飛ばす。こだわってよかった。

8日の日経平均205円安。大引け1万9492円。TOPIX1568(-16)。東証一部の出来高19億2100万株、売買代金2兆1000億円。12月限が30円安で寄り260円安の1万9490円引け。10年債利回り0.315%(-0.010%)。上海総合3470(-1.89%)の引け。値上がり率ランキングによると、関係分で■■■■(****)、■■■■■■(****)、名工建設(1869)など一握り。11月19日S高の■■■(****)も要注意。再びS高が予想されるためだ。低分子167、964のほか抗体A101など5本実線で治験が進んでいる。国内より海外が先行し原油安と一線を画している。前日述べた■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)など強気。来年、円高株高も考えられる。(了凡)