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アンコール伊勢町

日本のXデ―2025年 毎日を最期と思って生きる (2011.10.08)

毎日を最期と思って生きよ。105日死亡したアップル創業者スティーブ・ジョブズのことば。潔く56の若さで8月に別れのメッセージ。市場にもいえる。欧米が信用不安にはまり時間稼ぎ。事実上デフォルトに陥っているためだ。日本も政府債務がGDP200%に達し、震災復興や原発収束に伴う持ち出しで一段と膨らむ。922日述べたように、OECDによると2011年度235%の見通し。復活を唱えながらXデ―が迫っているわけで、概算要求100兆円目前も耳障り。今年127日につぎ再び国債格下げが考えられる。しかし、国債が売られ円安になれば輸出採算急回復。企業部門が生き返る。このため、売られても一時的だが、もはや経済がリーマンショック以前に戻ると考えにくい。そこで、面白い仮説を紹介する。日本経済は出直し40年、ピークアウト40年で発展、衰退、ガラガラポンの繰り返し。計80年周期という。敗戦の1945年から40年前日露戦争勝利、80年前維新の夜明けに相当し、逆に1945年から40年後プラザ合意までひとり勝ち。85年から40年後再びガラガラポンになるというもの。してみると、日本のXデ―は2025年にやってくる。奈落の底15年前に記録的な人災や天災が起きるのも共通しており、前者は1930年でNYダウ大暴落の翌年、後者が14年前にかかわらず東日本大震災という。親方日の丸のシンボルだった日本航空の倒産が昨年1月、今年3月■■(****)も存亡の危機。当たらずとも遠からずだ。つまり、衰退の主因は成功体験。勝ちいくさになった日露戦争を太平洋戦争まで引き回したように、戦後輸出立国でGDP2になったのをいいことに、いまだ円高を食い止めようとプラザ合意当時のまま。日本で90%以上占める中小企業が機能不全になりかけている。震災前、リーマンショックではっきりした給与崩壊が決め手という。中高年の一般男性社員の平均年収が製造業で538万円から454万円にダウン。震災後さらに落ち込んでいる模様。問題はこれから。給与や賞与どころか会社ごとなくなりそうな被災地のほか、中国やアジアなど新興市場の成長に中小企業がどう関与するか見えてこない。制度疲労を抱え消耗戦にもまれているのが現状という。欧米は、政府支援により大銀行だけ残ってあと全滅の印象。暴動が広がるのもよくわかる。

日経平均は83円高。後場寄り一段高になったが続かず。8605円で引けた。3連休明けも乱高下が尾を引きそうだ。出来高161800万株、売買代金1兆円。外資が9月末まで10週連続売り越し。いかにも乗りが悪い。■■■■■(****)109円、■■■(****)277円の底練り不十分。■■(****)69日の148円が関門。日航同様に解体なしで収まらない経過になっている。逆に■■■■■(****)1796円と高値圏で頑強。9月から3角もち合いに入り7週を数え、業績や取り組みのほかギャンブル法案が手がかり。2000円大台を回復すると買い戻しが入りそうだ。■■■(****)1407円、■■■■(****)376円ともに見どころがある。■■■(****)130500円、■■■■(****)257円は材料待ち。暮れ、年明け目を離せなくなりそうだ。仮説にしても、次のガラガラポン2025年。打つべき手を打つところ。卯、辰、巳の3年が肝腎な場面。スティーブ・ジョブズのように、毎日を最期と思って生きることだ。結果はおのずとついてくる。(了凡)