本尊にも焦りが見える 検証の手引き日本の失われた20年 (2015.12.02)
名実とも12月相場入り。手仕舞い売りをしのぐ買い戻しの動き。日経平均が先物主導で高値引けになった。前日、裏をかく相場。裏の裏も考えられると述べた通り。11月30日利上げに伴うドル高を嫌気したNYダウ78ドル安を吸収。跳ね返った円安を手掛かりに、7〜9月期法人企業統計で前年比11.2%増(10四半期連続増加)になった設備投資を好感。返す刀で3日ECB理事会の追加緩和まで先取りした。中国製造業のPMIが11月49.6(10月49.8)に落ち込み4ヵ月連続50割れ。2012年8月以来という。上海総合を見ると、3456(+0.32%)の引け。当局が一段と金融を緩和し景気テコ入れも見込まれるという。願望に過ぎない。前日お伝えしたように、本尊は11月30日人民元のSDR加入を認めた。来年10月組み入れにかけて割高な人民元が売られ、暴落すると元安円高になり爆買いが止まる筋書き。米利上げ後、中国を旧ソ連同様共産党解体に持ち込む意向といわれ核心に近い。かれこれ4年半、解決の出口を失ったシリア内戦が欧米とロシアに消耗戦をもたらした。同床異夢のロシアとトルコの対立が極限状態。収拾困難になった。国でもないテロリスト集団ISに大国が寄ってたかり空爆するのが関の山。何も得られない。日本と中国が東シナ海、南シナ海で対立しているものの牽制レベル。フランスやロシア、トルコの消耗振りが凄まじい。この上、FRB議長講演、OPEC総会、米雇用統計発表などセレモニー。15〜16日FOMCを受けて米利上げ0.25%が発表されると、長期金利が上昇し世界デフレが蔓延する。日銀総裁の物価2%、躊躇なく緩和云々にしても的外れ。日本だけインフレに出来るわけがない。日銀が米国の支店でFRBのATMといわれる所以。その米国も利上げ後ドル高に耐えられずデフレ入り。やがて借り換えに行き詰まる見通し。仮説にしても、日本の失われた20年が検証の手引き。6年延べ480兆円といわれるFRBのQE計。米国経済が好況ならFRB売りを民間で消化。それでも均等割りで20年以上かかる。わずか0.25%でも、ケタ外れなボリュームだけに回りまわって自分たちも首が絞まる。そういえば、トルコが領空を侵犯したロシアの爆撃機を撃墜した事件。今入った情報によると、トルコでなく米国の意思によるもので謝罪に値しないという。何のことかわけがわからない。相場に流れ弾(ながれだま)が飛んでくるため要注意。本尊にも焦りが見え、チャンスがやってくる。
12月1日の日経平均264円高。2万0012円高値引き。目安の2万0130円目前になった。TOPIX1601(+21)。東証一部の出来高20億5000万株、売買代金2兆4300億円。12月限が70円高で寄り270円高の2万0020円。10年債利回り0.295%(-0.005%)。値上がり率ランキングによると、■■■■■(****)、■■■(****)、NDS(1956)、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)もじり高。■■■■■(****)は出直る。■■■■■(****)も戻す。(了凡)