本尊のお手並み拝見 欧米や中ロと一線を画した日本 (2015.12.01)
週明けまちまち。手仕舞い売りと買い戻しの綱引き。後場一段と見送られた。大引けMSCIの定期銘柄入れ替えでリバランスが実施され大商い。上値が重いといわれながら底堅い。日経平均が10、11月連続陽線を引いた。いよいよ12月3日ECB理事会・FRB議長講演、4日OPEC総会・米雇用統計発表、15〜16日FOMCなどカウントダウン。昨年10月から1年有余さんざん織り込んだ米利上げを吟味する場面。煮ても焼いても食えないところがミソ。前代未聞の結果をもたらしそうだ。再三追加緩和したあげくにゼロ金利。これ以上ドル高を伴う利上げが困難とみられるためだ。過去の経験則が通用しない。従って、お手並み拝見。FRBの利上げで利益を得る本尊がウォール街に陣取っている。金・原油先物と連動しシリア内戦、テロにも通じるホットライン。ロシアとトルコの対立が不気味な上、イスラエルとEUの外交関係も悪化。日本が2四半期連続マイナス成長になり、国際的にアベノミクスが失敗と認識された。日本売りが見込まれるという。このほか、トルコと米国がISを支援。密売原油が日本にも流れ込んでいる模様。ISは原油が資金源で記録的な増産。消耗戦に拍車がかかっている。一方、中国も40年前の文化大革命当時に似てきたといわれ、以前述べた経済が生命線。上海総合が前週末3436(-5.48%)で引け週明け一時-3.2%になり肝を冷やした。本尊は米利上げ後に中国を旧ソ連同様崩壊に持ち込む意向といわれ、11月30日人民元のSDR加入を認め国際通貨入り。来年割高な人民元が売られ、暴落すると元安円高になり爆買いが止まる筋書きという。一件落着だ。ロシアは残り2〜3年といわれる兵糧を棚上げ。そちこち介入し体力消耗。原油・天然ガス増産でやり繰り算段といわれる。その点、日本が面白い。政府と経団連が法人税引き下げと設備投資・賃上げで取引。欧米や中ロと一線を画している。世界中に浸透した米利上げを口火に15年延長した20世紀が終わりそうな気配。米国は平均60ヵ月といわれる好況が80ヵ月を数え、過去15年で三つバブルをつくり借金経済を拡大。利上げ後に借金できなくなるとお手上げ。やり過ぎただけに半端な調整で収まらない。12月に入り、裏をかく相場。裏の裏も考えられる。本尊筋のプログラムを受け入れるのが先決。悲観に及ばない。陳腐化したが、日経平均2万0130円が上値の目安。12月3日から16日まで砂かぶり。和戦両様で臨むところだ。
11月30日の日経平均136円安。大引け1万9747円。TOPIX1580(-14)。東証一部の出来高24億6600万株、売買代金2兆9000億円。12月限が10円高で寄り110円安の1万9750円引け。10年債利回り0.300%変わらず。上海総合が3445(+0.26%)の引け。明らかに下振れしている。値上がり率ランキングによると、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など関係分。■■■(****)が小確り。11月19日のS高から10日目の12月3日が急所。富士山の裾野を一歩一歩上る相場だ。■■■■■(****)も11月25日S高。動意から10日目の12月8日で決まり。■■■(****)と同運で期待をもてる。■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)など煮詰まってきた。(了凡)