採算確保に全力 ktk 12月2日 (2015.12.01)
6月30日から出直し
新体制に移行し1年で黒字転換
ktk(3035)は出直し。6月30日から新体制。1年で黒字転換する見通し。前期、親会社が初めて赤字に転落し無配。反転を持ち越したためだ。臨時株主総会で土岐社長(56)を選任。新社長のもと、今期V字型回復を目指す「ktkリバイバルプラン」を策定。「最速実行フェーズ」に移行している。各自が持ち場、持ち場で最善を尽くし、採算の確保に全力を挙げる構えだ。新社長はコンピューターサービス専務、丸善専務、明光商会社長時代を通じ転機に打ってつけ。ktk全従業員と会見、全国22拠点回り、連結子会社アイオーテクノ社長を兼務するなど現場第一。実行力が語り草といわれる。2012年12月に青雲クラウン、13年12月SBMソリューション、14年6月にはキタブツ中部を100%子会社に一本化。生産(アイオーテクノ)と仕入れ・物流(クラウンとキタブツ)、販売(ktkとSBM)を結ぶ垂直統合型プラットホームを確立。3年がかりでスキームをすり合わせ統合効果持ち越し。12月25日1Q発表の予定。6月24日と10月1日の修正発表を通じてオフィス用品の法人需要低迷、主力商品リサイクルトナーの価格競争が明らかになり踏ん張りどころだ。日銀名古屋支店が11月26日発表した東海3県の金融経済動向によると、輸出や生産に新興国経済減速の影響がみられるものの設備投資が大幅に増加。住宅投資・個人消費が持ち直していることから「着実に回復している」と頼りない。概況は10月と同じで金融機関の貸し出しが1%から2%台に伸びた程度。同社の法人取引先が全国1万2000社を数え、消費増税の反動や原油安に伴うデフレの影響を受けているのと違和感がある。
2016年8月期(連結)は、売上高171億8800万円(1.9%減)、営業利益8100万円、経常利益7900万円、純利益1400万円の見通し。1円復配の予定。1、2Qの仕込みが需要期3Qに奏功。4Q追い込むと面白い。2014~15年調整運で16年から上昇運。新社長も同運で3Qが楽しみだ。前期、個別で6000万円営業赤字の親会社。今期の売上高82億円(1.9%増)、経常利益4000万円、純利益1300万円の見通し。親会社が黒字転換しないと示しがつかず、株主総会でも激励が相次いだ模様。自らプレッシャーをかけて奔走している