欧米は金融の大震災 日本の震災暴落と似た推移 (2011.10.06)
NYダウ乱高下のあおり。手の施しようがない。前週300ドルから今週400ドル幅。大半プログラム売買とみられ、日本でも外資が同等の手口。森と木の区別もつかなくなってきた。4日フランス・ベルギー系金融大手デクシアの破綻懸念、5日イタリア長期債3段階格下げが効いた。欧州はもちろん、米国も時間稼ぎに明け暮れているが、7日米雇用統計発表を受けた3連休明け、むしろ市場がもたなくなくなりそうだ。早ければ月内底入れと前日述べた。シティ日本法人の行政処分が気になるためで、3度目だけに重く受け止め業務停止。そうなると、シティグループ全体に影響する。これまでマネーロンダリングの巣窟といわれる経緯。米国の動揺につながると、NYダウ1000ドル幅の調整。欧米の金融大震災と考えられ、3月15日約50兆円吹っ飛んだ日本の震災暴落と似たような推移。一旦あく抜けする。目安は■■■■(****)870円、 ■■■■■(****)9530円、■■■(****)2440円。底入れしても底が抜け、まさかの安値もありそうだ。今はただ禍い転じて福となす一念。首相は「福島の復活なしに日本の復活なし」というがその通り。予想される2番底をモノにすることだ。日本が震災をきっかけに破綻し3流国になるか。国民が結束して復興を実現し世界に冠たる国になるか。欧米や中国と力関係も決まるだけに、市場にとって10月決戦といっていい。日本は20年前通貨敗戦といわれたが、7月欧州、8月から米国も流動性の罠にはまり欧米こそ通貨敗戦。再びデフォルトの危機。規模がケタ外れとあって日本にお鉢が回ってくる。日経が5日トップで政府の欧州基金債追加購入を伝えたが、これまで外為特会から2700億円にとどまり、14日G20でも全体の2割程度表明する見通し。震災復興、原発収束が優先するためで、捨て金を最小限に食い止める。そして、体力勝負。企業部門によるもので、航空機・ロケットのほか細胞シート。iPS細胞、光触媒、太陽光を電気にする変換効率、炭素繊維など劇的な進展が見込まれる。
日経平均は73円安。後場もぎくしゃくしたまま見送られ8382円の引け。出来高20億6700万株、売買代金1兆3000億円。日銀のETF買いが流れ下げ渋った。再び200円まで売り込まれた■■(****)と8月22日以来110円割れを見た■■■■■(****)が気がかり。■■■■(****)も260円台が地相場になり、6900万株の買い残がぶらさがったまま。旧リーマン8000人をはき出す時がやってくる。■■(****)が商いを伴って528円の高値引け。■■■(****)や■■■■(****)と関係ないが、徐々にバイオ関連が見直されている。再生治療が新しい流れとみられる。■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など個別の動き。■■■■■(****)、■■■(****)突っ込み狙い。■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)などMRJ関連有望。まさかの安値をとらえたいものだ。もう一度日本見直し。そう述べた。日本人は悲観論になびくが、2番底をつけると様子が変わってくる。より多くの人に納得できる理由を見つけ、復活のきっかけをつかんでほしいものだ。先進国も新興国も不安でいっぱい。市場は時に常軌を失うが、前日から月内底入れの感触しきり。欧州はしぶといだけに、あの手この手で延命をはかる。(了凡)