米利上げ追加緩和なし 10月視野に入った先送りの限界 (2015.10.28)
弱もち合いで始まり後場一段安。大半見送られた。米利上げと日銀の追加緩和を巡る巻き戻しが一巡。27日からやり場のない11月を先取りしている。東京26日ロイターによると、
安倍政権の経済ブレーンで内閣官房参与の浜田名誉教授(79)が、30日の日銀政策決定会合に伴う追加緩和見送りを示唆。円安基調が続き日銀自ら動く必要ないという。前日まちまちで引けたNYダウ。2ヵ月かけて前週末「チャイナショック」2000ドル安を埋めたばかり。1ヵ月半振り原油先物が43.64ドルまで下げ、27日の決算発表を前にアップルが取引先の収益悪化で3.19%安。28日のFOMC声明に利上げなし。新たな材料が見当たらないという。そこへ、前日述べた米海軍の南沙諸島派遣。米中に緊張をもたらすもので、中国が米艦を監視・追尾したため、11月18~19日のAPEC首脳会議まで睨みあいが続く見通し。シリア、ウクライナ、トルコなど内憂外患に陥った現状と似ている。国内経済が回らず、国民の不満を反らすため外敵に難癖をつける手口。しばしば触れる「応仁の乱」グローバル版。こうなると、FRBが利上げしなくても先送りの限界がくると株の暴落が始まる。それが27日述べた熟し柿を手玉に取った来年予想されるXデー。疲労困ぱい、消耗戦の果てにやってくるもので10月から視野に入った。基本的に2000年8月ゼロ金利を解除し、01年3月慌ててゼロ金利に戻し量的緩和で失敗した日銀の前例が手掛かり。NYダウ1万ドル安。上海総合で1100ポイントが伝えられる大調整。米国の場合、2000年のITバブルをはじめ06年サブプライム、09年から桁外れの量的緩和で15年に3回バブルをつくり出した反動。これほど世界に迷惑を掛けながら開き直ったまま。欧州や中国、ロシアも既得権層1%が99%の貧困層を牛耳っている事情からカウントダウンとも受け取れる。日本の場合、バブル崩壊から20年以上大調整の挙げ句、2012年秋にデフレを抜け出したのが救い。今後予想される欧米や中国、ロシアなど大調整の影響をいち早く吸収。金先物1000ドル割れ、1ドル100円前後の「ちゃぶ台返し」をこなし反転が見込まれる。並み外れた台風がきても進路や途中経過がわかると対応できる。10、11月間違えなければ来年チャンス。思いがけないことが起きる。めいめい積善と陰徳によるものだ。
27日の日経平均170円安。大引け1万8777円。TOPIX1543(-15)。東証一部の出来高18億9800万株、売買代金2兆1700億円。12月限が40円高で寄り100円安の18840円引け。10年債利回り0.300%(-0.010%)。上海総合の引け3434(+0.14%)に持ち直した。値上がり率上位を見ると、■■■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)■■■■(****)、■■■■■(****)など関係分。バリュー、個別に変わりない。25日から冬型の気圧配置になり木枯らしが吹いた。今冬石油ストーブが見直されるとみられ、■■■(****)と■■■■■■(****)を打診買い。年末・年始までいくとわかる。■■■■■■(****)、NDS(1956)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)など出番待ちだ。(了凡)