熟し柿手玉のXデー 疲労困ぱい消耗戦の果てに残る (2015.10.27)
週明け続伸。次第に伸び悩んだ。一時、騰落レシオ130%超。過熱感によるもので、前週22日ECB総裁の追加緩和示唆と翌23日中国の銀行金利自由化・0.25%追加利下げを織り込んだ。
今週イベント続き。26日中国で「5中総会」(29日まで)、27〜28日FOMC、29日に鉱工業生産(日本)発表。同米下院議長選(債務上限問題と関連)、30日に日銀政策決定会合、11月1日にも日中韓首脳会談(ソウル)など盛沢山。これに、7〜9月期決算発表つきだ。丸1年、米利上げ・追加緩和を追い回しているだけに疲労困ぱい。11月4日、郵政グループ上場が今年のトリとみられ、その後市場エネルギー出尽くしも考えられる。気になるのが、米海軍の南沙諸島派遣。渋っていたオバマ大統領の決断によるもので、米中首脳会談決裂に伴うリターンマッチ。行き過ぎた英中接近と対極にあり双方の牽制が見ものだ。それに、25日の日経「日曜に考える」で独アリアンツ首席経済顧問、仏ソシエテ・ジェネラル中国担当エコノミストが面白い。中国は今後「がたがた道」に入ると共通したメッセージ。前者が「世界はいずれT字路に突き当たる」と述べる一方、後者も「人民元がSDRに採用されても中国の後押しにならない」とさすが。ロシアのシリア介入もウクライナを慮ってのことで決着つかず。めいめい消耗戦の果てにどこが残るか興味深い。26日、日銀の轍踏むFRB。10、11月間違うと来年棒に振ると述べた。同日届いた情報によれば、12月のXデーにワシントンDCでイベントがあり。来年米利上げと株の暴落・不況入りが決まるという。確かめようもないが、2000年8月日銀のゼロ金利解除と01年3月ゼロ金利に戻し量的緩和に踏み切った当時の日経平均から、来年といわれる暴落がいかに凄まじいかよくわかる。再三だが、金融政策の効果が現れるのに18ヵ月。とっくに手遅れで熟した柿を手玉にとっている。Xデーのメンバーにとって、中東の覇権奪回と緩和マネーの奪取というから何をかいわんや。われわれは冷静に受け止め分別ある行動をとらねばならない。彼らが成功すると限らないためで、マーケットに対し下げの半値戻しを目安に適応優先。チャンスがやってくる。中村祐輔のシカゴ便りで国立がん研究センターのくだり。10月26日8回目を数え、■■■(****)の動意につながる。社運を見ると、来年富士の裾野を一歩一歩登っていくイメージ。医学生物(4557・JQ)は前半赤字が残る一方、後半黒字転換。復配に意欲。来年は春から運気が上昇し4〜10月絶好調。諦めかけたことも実現するという。
26日の日経平均121円高。大引け1万8947円。TOPIX1558(+11)。東証一部の出来高18億1000万株、売買代金2兆1200億円。12月限が270円高で寄り140円高の1万8940円引け。10年債利回り0.315%(+0.015%)。上海総合が3429(+0.50%)で引けた。値上がり率上位を見ると、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など関係分。しけた相場だ。MRJの初飛行が11月9〜13日に延期され、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)に注目している。バリュー、個別物色が本音に近い。(了凡)