国連総会の舞台裏で 追加緩和織り込み始めた円相場 (2015.10.05)
前週末まちまち。売り一巡から戻し次第に見送られた。1日短観、4日米雇用統計、7日の日銀政策決定会合など見越した動き。9月以降、1ドル118円60銭を高値に安値121円38銭で膠着状態に入った円相場が気になる。
7月から目立つ中国の景気落ち込み、資源安、新興国の通貨安など円高要因。にもかかわらず小幅往来にとどまっているためだ。2日述べたように、10月米利上げを仮説に昨年同様再び日銀の追加緩和が見込まれる。27〜28日FOMCのあと、30日の次期同会合が該当する。見送りなら12月15〜16日のFOMCを受けて同17〜18日の会合後。9月25日の米中首脳会議が物別れに終わり、今後も中国の米国債売りが続くとみられ、日銀が再び80兆円規模の米国債を引き受ける模様。FRBの緩和マネー約400兆円のうち2割。残りを利上げで世界中から掻き集めるという。乱暴この上ないが、ロシアと中国が事実上マイナス成長といわれる中で米国に対抗。日本も国連総会前ぎりぎり安保法案を可決し日米同盟でバランスをとった。現在、我慢比べが円相場に出ている。このため、10月に予想される追加緩和がFOMC間際に織り込まれ今回発表売り。見通しが変わってきた。日本をとやかくいう前、やむなく米国を肩入れしないと共倒れ。前回のように、サプライズで買い戻しが入っても売りに分がある。円安による副作用が大きいためだ。日経平均の下値メドを探ると、昨年10月1万6533円の窓埋めが相当し、その下1万5701円も視野。しばしば述べる1万5156円、38.2%押しの1万2945円も考えられる。しかし、11月に郵政上場をこなし、その後大規模な景気テコ入れが予想され急反発。半値戻し、全値戻し、倍返しにつながる。よって、FOMCの利上げを受けた日銀の追加緩和に対し半分以上手仕舞い。我慢比べの資金を捻出するためだ。NYで開かれた国連総会の舞台裏で米中のほか日ロやロ中など2国間の首脳会談があり、前週末にかけて利害対立が表面化。国連事務総長は訪米した朴大統領と4日間で7回同席。使い物にならない。さらに、上海総合暴落も「江沢民派による空売りがきっかけ」という。公安省の調査が傍証のようだ。こんな連中と一緒に暴落をかぶってていられない。月末の追加緩和に備え次の手を打つところだ。値上がり率上位を見ると、関係分で■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)程度。今月、MRJの初飛行を手掛かりに■■■■■(****)、■■■■(****)など見守っている。
2日の日経平均2円高。大引け1万7725円。TOPIX1444(+2)。東証一部の出来高18億8600万株、売買代金2兆円。12月限が130円安で寄り20円安の1万7670円引け。すくんで見える。10年債利回り0.320%(-0.005%)。医学生物(4557・JQ)が出損なった。高値655円止まり。週明け続きがある。■■■(****)は230円待ち。■■■■(****)、NDS(1956)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など強気。■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)然り。月末が問題である。正論で戦えず、もっぱら適応優先。二重、三重に待機資金をつくる場面だ。(了凡)