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企業レポート

ピーク更新視野 シンポ 9月25日 (2015.09.24)

一皮むけたブーム到来 

これまでにないビジネスチャンス

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シンポ(5903・JQ) は好調。1Q連結推定続伸。ピーク更新が視野に入った。前期、予想以上の増益。今期も受注増が見込まれ、大手顧客の出店増が主因。地盤の中部、首都圏のほか全国主要都市に広がる見通し。アベノミクスをきっかけに直近3期増収増益が物語るもので、牛の1頭買いや熟成肉、1人ステーキなど焼肉業界のメニュー変化が手掛かり。高蛋白・低脂肪の赤身肉シフトが見られ、健康、美容、ハレの日など需要取り組みに意欲的。霜降り肉にこだわっていた01、02年6月期のピークにひきかえ一皮むけた。0-157やBSE、食中毒問題など厳しい法規制、リーマンショックを乗り越えた業界に本物のブーム到来。ひところ2万5000から1万5000店まで落ち込んだといわれ、品質管理、原価改善、生産性向上など本気で取り組んだところが残った。日本フードサービス協会の外食産業市場動向調査によると、8月の外食全体の売上高103.2%に対し、ファミリーレストラン103.6%。うち焼肉107.2%と好調。28ヵ月連続前年を上回った。同社は1980年に初めて無煙ロースターを業界に送り出した專業最大手。これまで国内1万6000、海外700店舗に実績といわれ、グループ挙げて取引先と二人三脚で繁盛店づくり。前期の品目別売上高を見ると、製品35.3%、部材19.0%、据付工事30.7%、その他内装工事10.2%、商品4.8%で一体となっていることがわかる。現在、ガス式・下引き式・無煙ロースターが人気。中でもレトロ調の「角ロストル」タイプに引き合いが目立つという。5月に就任した全国焼肉協会の山口会長(73)によると、高卒で野村証券に就職し名古屋支店で覚えた焼肉が人生を振り出しに戻した。博多で鍛え直し、鹿児島(出身地)中心に九州58店舗。4月に沖縄店がオープンした。直営売上高87億円の「なべしまHD」社長。常に炊き立てのご飯(新米)を提供し、収穫地九州から北上。サラダバーも出色という。一方、愛知県知立市の「焼肉や大善」。ブランド牛の盛り合わせ1人前5400円。ドリーム盛り100万円も登場し、昨年11月地元企業の元従業員慰労パーティ―でオーダーを受けた。命をいただいているという感謝なしに出来ない仕事。牛のおかげという。もともと実家が八百屋で時価の「宮崎産完熟マンゴーパフェ」2160円が一例。平日120人、土日祝180人。本業の精肉販売で年末3日間1000万円稼ぐという。2015年度「第23回優良外食産業表彰」の地産地消推進部門で食料産業局長賞を受賞した。

2016年6月期(連結)は、売上高42億円(5.1%増)、営業利益5億5700万円(3.5%増)、経常利益5億6000万円(0.9%増)、純利益3億1600万円(2.5%増)の見通し。特配3円を落とし期末配当12円の予定。売上高46億6300万円(02年6月期)、営業利益5億9200万円(01年6月期)がピーク。中国の台頭から牛肉の玉不足も顕在化。16日、伊藤ハム(2284)と米久(2290)が経営統合を発表し調達に一石を投じた。1992年に焼肉協会が発足して23年。農水省の認可を取得してから17年。同協会青年部の勉強会が活発で期待をもてる。前回述べたように、2013年から右肩上がり。15年以降本格的な上昇運。田中社長(57)も同運でこれまでにないビジネスチャンスだ。

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