証券ビュー

アンコール伊勢町

早くて10月あく抜け 昨年同様に米利上げ受け追加緩和 (2015.10.02)

前日の自律反発を受けて続伸。後場一段高になった。米株高、120円台の円安、日銀短観など好感。元日銀副総裁の「日銀は何かやらざるを得ない」との発言が伝わり買い戻しに拍車。中国休場(1~7日国慶節)で安心感があるという。

行き過ぎた外資の心理状態を垣間見る思いだ。ひとまず制御不能の悪夢から解放された印象。しかし、ロシアのシリア空爆や中国南部広西で爆発が続くなど物騒な場面。10月27~28日、12月15~16日のFOMCで米利上げが見込まれ、見送りも考えられるだけに年明けに似て鯨幕の様相。国慶節明けから波乱に包まれそうだ。前月末述べたブラジルが一例。米利上げ、中国経済の調整長期化を見越した資金流出が資源安、新興国の通貨安に跳ね返り逆回転。日本のGDP も7~9月期、10~12月期下振れとみられる。だが、日経平均を見ると、8月11日の戻り高値2万0946円から9月29日の安値1万6901円まで20%反落。相当織り込んだことも事実。ドイツのVW排ガス不正事件が重なり世界中ガス抜きになった。このため、早くて10月、遅くても12月にあく抜け。先進国、新興国挙げて政策対応が見込まれる。中国が1~2年改革を先送り。落ち込んだところで米国経済が回れば不幸中の幸い。にもまして、9月25日米中首脳会談の裏情報を入手した。決裂したのは米国債を売りたい中国と、買えば人民元のSDR入りを認める米国との利害対立。米利上げの目的がFRBの緩和マネー400兆円一掃にあり、10月28日のFOMCにかけて方針が決まれば、昨年10月日銀が追加緩和(80兆円)したように今回利上げに踏み切る公算が大きい。何が何でも日本に4分の1押しつけ、残りを利上げによる世界の資金流入で消化するという。10月できなければ12月に持ち越し。FRBのバランスシート
改善が最優先といわれ、日銀の追加緩和により円安株高にならざるを得ない。中国が資金繰りに米国債を売却し8月から12兆円以上。人民元安に対抗し米国債売りが続くと、FRBも背に腹は代えられないという。10~12月肝腎なところだ。値上がり率上位を見ると、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■(****)など関係分。医学生物(4557・JQ)もそうで一時S高。591円で引け131万株出来た。来週明けノーベル賞発表に一枚噛んでいるほか、1日新しい多発性筋炎・皮膚筋炎の体外診断医薬品3品目の製造販売承認取得を発表。膠原病の一種で希少疾患だが、全国約1万9500人の患者に朗報。世界レベルの期待もある。670円が目安と述べた。
 10月1日の日経平均334円高。大引け1万7722円。TOPIX1442(+31)。東証一部の出来高23億1400万株、売買代金2兆6400億円。12月限が150円高で寄り360円高の1万7690円引け。10年債利回り0.330%(-0.015%)。■■■■■■■■■(****)が下方修正した。2Q連結累計減収・営業減益だが通期計画通り。前期32億円の設備投資で航空機エンジン部品メーカーに生まれ変わる見通し。4月7日、様変わりな中期計画を発表している。3Dプリンターによるもので10月安値を拾うに限る。NDS(1956)、■■■■■■(****)、■■■■、■■■■■(****)など然り。■■■(****)は化ける。■■■■(****)もそうだ。(了凡)