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企業レポート

足場固める マルサンアイ   4月28日 (2011.04.28)

12年が次世代の目安

みそと豆乳新たな仕込み

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マルサンアイ(2551)は一服。連結売上高200億円を突破し大台固め。前期後半から踊り場に入った。みそ(業界3位)復活、豆乳脱皮(同2位)を巡るもので、12年(60周年)が次世代の目安。今期延べ13億円投入し、みその設備更新と豆乳製品を増強。もう一皮むけそうだ。みそは今期55億円(6%減収)の計画で採算改善が見込まれ、豆乳103億円(同増収)、飲料37億円(同)、その他の伸びも見どころ。「ひとつ上」がヒットした豆乳の脱皮が目玉。農水省によると、国内生産量が昨年20万9100KL(6%増)と05年のピーク(21万7000KL)に肩を並べる一方、アジア中心に世界の消費量も尻上がりになっているためだ。同社の場合、09年3月発売した「ひとつ上の豆乳」(200mlパック110円)中心の関連製品増強が手がかり。半年、1年後が楽しみだ。東日本大震災の影響は比較的軽く、仙台の東北支店、群馬県利根郡の関東工場も営業再開。資材、電力、物流など復旧に向かっている。すでに義援金1000万円、同社製品2200万円相当、HP通販の売り上げも一部寄付を表明した。4月18日下方修正したが、後半堅調とみられ、来期以降明るい見通し。次の足場を固めるところだ。

2Q連結累計は、1%減収、55%営業減益、75%経常減益、96%減益。2Qの落ち込みが響いた。見込みより減収となり、単価安を受けて採算が悪化。営業2100万円、営業外でも7400万円損失を計上。3Qから巻き返しに入っている。11年9月期(連結)は、売上高205億8100万円(2%増)、営業利益5億2900万円(22%減)、経常利益4億2500万円(33%減)、純益1億6100万円(51%減)に見直した。配当は期末6円を据え置く予定。昨年来400円前後のもみ合いが続いている。社運を調べると、来年から上昇運。震災の影響も今秋以降沈静化。みそと豆乳の仕込みが効いてくる。現在7億円前後とみられる海外の伸びが次世代の目印。3Q発表(前期7月26日)が次の流れを左右しそうだ。

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