世界中デフレを輸出 円安と公共投資の果てに資産効果 (2015.09.11)
一転急落。全面安になった。前日上げた反動によるもの。利上げ懸念再燃からNYダウ269ドル安がカウンターパンチ。金と原油先物も売られ場味が悪化した。11日メジャーSQを控え着地を決めかねている様子。
前場中頃、日経平均一時814円安。前日急伸した鞘が60%吹っ飛んだ。現物株の商いが細く先物売りの流れ弾(ながれだま)に当たったもの。7~9月期の景気後退を見越して中国と日本に政策期待があるため、引けにかけて「円安株高」に振れた。10月30日の日銀政策決定会合に追加緩和を持ち出す向きもある。前日、鉄スクラップがトン1万8000円割れに急落。1ヵ月で4500円(20%)下がり、09年4月以来6年5ヵ月振りの安値。さらに、9月契約分の輸出入札が平均落札価格5000円安で無理もない。中国製の鋼材が在庫調整を迫られ、月1000トンペースで世界中に出回り始めたのが背景。原油と同様デフレの輸出に相当し、先進国の超金融緩和が主因だけに始末が悪い。世界中、痛み止めを打って消耗戦にはまった。受け売りだが、マネーはデフレに効かない。マネーだけで実物経済が動かないためで、米国では87年のブラックマンデー以来ずっと金融緩和路線。この過程で生産性がどんどん下がった。そもそも、QE(金融緩和政策)やゼロ金利政策に生産性を上げるメカニズムがない。むしろ、資本主義経済を破壊するもの。貯蓄して投資するのが市場主義の基本。拡大再生産なしに成り立たない。金利ゼロで貯蓄が増えないため投資に回らない構造になった。そこへ量的緩和が加わり財政規律が失われた上、当局に全く危機感がないのも問題という。経済を立て直すには生産性を上げるのが前提。アベノミクスの成功も生産性次第だ。16~17日FOMC、19日から5連休。25日米中首脳会談のあと26日首相訪米といわれ、9月第3週で収まらない。第4、5週も残心が必要。この間、アベノミクスによらず生産性の上がる銘柄を打診。よければ買い増し。高値から半値をめどに■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)を紹介した。■■■■(****)もそうだ。今世紀知能ロボットが世界を席捲する。■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****) 、■■■■(****)などディフェンシブ系も狙い目。京コンピュータが普及しマッチングが飛躍的に向上した。値上がり上位を見ると、■■■■■(****)、■■■■(****)、医学生物(4557・JQ)、■■■■■■■■■(****)、■■(****)など関係分。■■■(****)も堅調。9日から日証金で100万株以上株不足。チャートにも見どころがある。上海総合が3197(-1.39%)で引けた。鯨幕相場パートⅡ。間もなく火事場がやってくる。
10日の日経平均470円安。大引け1万8299円。TOPIX1479(-27)。東証一部の出来高24億4700万株、売買代金2兆5900億円。9月限が450円安で寄り310円安の1万8270円引け。10年債利回り0.350%(-0.010%)。■■■■(****)、NDS(1956)、■■■■■(****)など明らかに出遅れ。■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)然り。円安と公共投資の果てに唯一期待される資産効果。株高で実質成長率を押し上げるのに相当なバブルが必要という。(了凡)