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企業レポート

新たなステップ キムラユニ 9月2日 (2015.09.01)

ダークホースCMS 

中期重点強化対象ピックアップ

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キムラユニティー(9368)は堅調。前半計画線で推移。新たなステップに入った。5月26日発表した「中期経営計画2017」によるもので、前年度終了した「同2014」を総括。トヨタグループ事業(前期連結38.9%)をはじめ、NLS事業(ニューロジスティクスサービス同18.4%)、海外事業(同13.5%)のほか、CMS事業(カーマネジメントサービス)と車両販売事業を中期重点強化対象にピックアップ。1Qから精力的に取り組んでいる。現場の声をまとめたもので、連結売上高520億円、営業利益25億円、経常利益27億円、純利益16億円(2018年3月期)が目安。8月17日に1678円(1株当たり連結純資産2132円)まで買われ市場が先取りした。前回述べたように、2011年に設立60年(創業130年)を迎え今年上場20年。戦後70年と重なり節目、踊り場の印象。これまで連結売上高が5期連続最高だけにもう一皮むける。それが中期重点強化事業となって五つに集約された。3年後、トヨタグループ事業194億3000万円(9.2%増)、NLS事業108億5000万円(29.2%増)、CMS管理台数4万台(90.7%増)、車両販売台数4500台(70.5%増)、海外事業80億円(29.8%増)と高い伸びを見込んでいる。ブラジルとタイの落ち込みで持分法収益にブレーキがかかり、2013年12月100%子会社になったスーパージャンボ(軽自動車販売で国内最大級)も伸び悩んでいるが、逐一テコ入れをはかり持ち直す見通し。前期末の単元株主数1万1817人を数え、3年前8784人から34.5%増加。6月23日の株主総会に243人(前回219人)出席。所要時間1時間48分で質問も限られた。進行中の新中期計画が評価された模様。これまで10年NLSと海外事業がリードしているが、これから3年オハコのBtoBCMSとBtoC車両販売事業がダークホース。期待にこたえるところだ。

2016年3月期(連結)は、売上高473億円(3.3%増)、営業利益20億円(31.5%増)、経常利益22億円(8.8%増)、純利益13億円(26.2%増)の見通し。配当27円(中間13円)を据え置く予定。8月12日天津で爆発事故があったものの、同社の物流拠点は現場から約30キロ離れており無事だった。広州にも同拠点があり比較的確り。北米が予想以上に健闘している。社運を見ると、現在大きな変化の時期にあたり踊り場。来年上昇運だけに踏ん張りどころ。木村社長(63)は来年調整運明け。新しい中期計画と勘案していいポジションにつけている。

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