日経平均小粋な姿に 米国の利上げも去勢された印象 (2015.08.14)
前場急落し後場反発。持ち直した。買い戻しによるもので、中国の人民元3日連続切り下げが主因。基準値1.9、1.6に続き1.1%と幅縮小。一巡期待が広がった。12日の空売り比率39.2%。
これまで40日以上30%を越えた水準が続き、売ると上がり買うと下がる厄介なもちあい。
比較できないが、さんざんメディアがネガティブな報道に明け暮れ、結局「追い貸し」で元のサヤに収まったギリシャと似ている。中国の場合、7月8日の上海総合指数暴落をきっかけに金融危機が取り沙汰され、つぶさに中国人民銀行の量的緩和が先行。早急に機能するため人民元の大幅な切り下げが検討された模様。外部で知恵をつけた者がいるとみられ、事実上の変動相場制になった。1月15日一時30%急騰したスイスフランに対し、8月11日から3日で4.6%。市場の反応が条件反射といわれるのも一理ある。受け売りだが、中国人民銀行は政府系金融機関に地方債購入を通じて資金を供給。その資金が政府系ファンドを通して株価を支えこれまで1兆元(約19兆円)。枠4兆元という。7月の経済指標によると、輸出8.3%減(輸入8.1%減)と大幅な落ち込み。鉱工業生産6%増、小売売上高10.5%に対し電力2%減、粗銅生産4.6%減。さらに自動車販売台数7.1%減など始まったばかり。目に余る固定資産と過剰在庫を前に「強い中国」が調整に入った。30年高度成長を突っ走りピークアウトしただけに、2010年から生産年齢人口が減り始めたツケが回ってくる。日本は90年に供給が限界に達し、以降過剰人員、設備、不良債権の解消に20年以上の大調整。中国も同様に2030年まで構造調整が続く見込み。だからといって、空売りしても始まらない。これから延々指導部の弥縫策とつき合うことになる。まさに、ご時世の過渡期。物事が正しいか間違っているかでなく適応。日本でいえば戦後70年。一本の制度やシステムが使い物にならず、政策や学説、体験も通用しない。どれもこれも未知数に包まれ、答えが幾つも考えられるためだ。逐一現場で判断するほかない。13日の値上がり率上位を見ると、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、矢作建設(1870)、■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)など関係分。手塩にかけたものばかりだ。日経平均を見ていると、ギリシャと中国のほか米国の利上げも去勢された印象。金先物の底入れが焦点になるが、さらに原油とLNGの値下がりが見込まれ、消去法で日本が残る。
13日の日経平均202円高。大引け2万0595円。TOPIX1667(+2)。東証一部の出来高24億2000万株、売買代金2兆8900億円。9月限が60円高で寄り290円高の2万0630円引け。小粋な姿になった。10年債利回り0.380%(+0.025%)。過剰反応と条件反射の修正が予想される。前日述べた■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****) 、■■■■(****)よし。■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)などTPP関連買い下がり。■■■■(****)、■■■■(****)もこれからだ。(了凡)