実力より円安の日本 いわれるほどポジション悪くない (2015.08.13)
前場中頃から急落。14日オプションSQを控え、後場中頃に日経平均417円安。大引け25日移動平均線2万0452円を下回った。情報・通信と電力・ガスを除き軒並み安い。11日1.9%基準値を切り下げた中国の人民元が12日も1.6%切り下げとあって先物に大口売りが続出した。わずか2日で3.5%。よほどのことだ。10%説も流れ過剰反応といわれるが、12日インドネシアルピアが1%超下落。1998年7月の水準まで売られ、同国中銀がルピア防衛に踏み切るなどアジア通貨危機のトラウマが顔を出す。6〜7月ギリシャ、中国に続き8月アセアンもヘアピンカーブを曲がれずつかまりそうな気配。日本も踏ん張りどころだ。しかし、「9月利上げ」アナウンスが浸透したFRBにとっても頭が痛い。米国内に無数の財政危機を抱え、5月シカゴの市債大幅格下げ、7月にデフォルトを回避したプエルトルコ準州など破綻目前という。先進国も少子高齢化と年金負担増で先細り。日本の場合、幸か不幸か実力より円安に振れ、昔から通貨変動に脇が甘いと定評がある。受け売りだが、維新を江戸幕府の財政破綻、終戦も旧軍部の同破綻とみれば今回3度目の正直。2度あることは3度あるといわれ、世間より半年か1年早く市場から学ぶことができる。ギリシャ、中国、アセアンなどガス抜きを通じて米国のちゃぶ台返し。金・原油先物をはじめ国際商品が連動し今秋一巡する見込み。M&AやTOBが多いのも特徴で、11日述べたバフェットの4兆円買収が9月の米国利上げに伴う駆け込みとわかり、8月10、11日が潮目と述べた。日本のポジションはいわれるほど悪くない。たとえば、11日の川内原発1号機再稼働。延べ24基稼働待ちといわれ、これまで原発全面停止に伴うLNG輸入(年間約3兆6000億円)に交渉の余地。ざっと4年停止で14兆円にのぼり予想以上に下がる。原油や鉄鉱石、非鉄など円安相殺しても格安な場面。10日発表された日本の経常黒字が8兆1800億円(2015年1〜6月期)で12カ月連続黒字。7〜12月期LNG安から黒字拡大が見込まれる。つまり、書き出しで述べた電力・ガスよし。理にかなっている。このため、■■■■(****)に■■■■(****)も追加する。12日の値上がり率上位を見ると、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)、矢作建設(1870)など関係分。上海総合が3886(-1.06%)で引けた。動じることはない。冷静、前向きに進むところ。どんなに空売りしても、米国と中国が相手では勝ち目がない。彼らは、いざとなると一方的にルールを変えるためだ。
12日の日経平均327円安。大引け2万0392円。TOPIX1665(-21)。東証一部の出来高25億3900万株、売買代金3兆円。9月限が30円安で寄り330円安の2万0340円引け。夜間取引で一段安になった。ガス抜きの一環である。10年債利回り0.355%。■■(****)、■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)強気。■■■(****)が228円引け。インバウンド、取組好転も一服。一旦引いて様子を見るところだ。医学生物(4557・JQ) 、■■■(****)が今年後半から本格化。半年、1年で目鼻がつく。体制が変わっても評価される。(了凡)