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企業レポート

3期ぶり反転 システムリサーチ    9月28日 (2011.09.27)

事態好転まで正念場

前途を左右する2012、13年

 

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システムリサーチ(3771・JQ)は反転。3期ぶりに持ち直す見通し。明るさを取り戻した。7月29日の1Q発表が物語るもので、前期連結16.5%落ち込んだSIサービス(1Q連結24%増収)の受注回復が手がかり。リーマンショックをこなし、震災、原発事故、円高など取引先の困難な状態に呼応。何より昨年12月着工し10月竣工、11月稼働予定の新本社が同社の決意を代弁している。3月に30周年を迎え節目の年当面復興、原発収束、円高修正など事態好転まで正念場。トヨタや東芝、富士通グループの取引が大半だけに何が起きても回すところ。4月採用した新入社員40人が反転の鍵を握っている。その点、中期計画の連結売上高89億5500万円、営業利益7億2500万円、経常利益7億500万円、純益4億800万円、従業員800人(14年3月期)が飛躍した印象。リーマンショックや震災が100年レベルの人災、天災といわれ、事業意欲だけで乗り切れない場面が多いのも事実。2012、13年調整運だけに冷静で慎重な対応も欠かせない。タイムリーに80年代初め設立され、実質08、09年ピークアウト。10、11年反動を吸収し、ほぼ事業を確立したとみられる。このため、3・11以後の提案が決め手。12、13年の調整運が前途を左右する。

1Q連結は、5%増収、営業損失7300万円、経常損失7000万円、純損6000万円。好転している。受注高18億4500万円(14%増)、同残も11億5700万円(13%増)と堅調。しかし、経産省の特定サービス産業動態統計によると、7月の情報サービス業売上高合計3.7%減。5月まで24ヵ月連続減少し6月トントン。再び落ち込んで予断を許さない情勢が続いている。

12年3月期(連結)は、売上高73億6700万円(15%増)、営業利益3億7400万円(2.8倍)、経常利益3億5300万円(79%増)、純益2億100万円(93%増)の見通し。配当は期末50円を据え置く予定。前期は昨年10月26日、5月2日下方修正しており2Qがポイント。市場も8月から欧米信用不安で大荒れになっている。

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