31日に一部手仕舞い 素高値で共通する日本企業の買収 (2015.07.31)
欧米株高と円安、好決算発表を手掛かりに反発。後場伸び悩んだ。ゼロ金利と年内利上げに含みをもたせたFOMC声明を受けたもので、6月の鉱工業生産が予想を上回る一方、米国の4〜6月期実質GDP発表待ち。後場3844を高値に3705(-2.20%)で引けた上海総合の影響もある。28〜31日ハワイマウイ島のTPP閣僚会議に対し、30〜31日マレーシア・クアラルンプールのIOC総会も気掛かり。2022年冬季五輪開催地が決まるためで、カザフスタンのアルマトイと中国北京の対決。カザフスタンになると上海総合が暴落するといわれ、2018年韓国平昌、20年日本東京、22年中国北京の極東シフトをIOC委員がどう判断するか。上海総合が3000割れになると厄介だけに31日一部手仕舞い。逆に北京なら、上海総合のPKOとおつき合い。中国は第3四半期以降実質GDPがマイナス成長といわれ、銅をはじめ鉄鉱石、粗鋼、原料炭など過剰在庫一掃まで4〜5年かかる。原油や金先物が引っ張られるのも道理で、日経平均がバブル崩壊から半値戻し調整に入ったのに呼応する。受け売りだが、バブル当時円ドル150〜160円で日経平均3万8900円をつける一方、現在120円どころで2万円飛び台との比較。ドル換算すると、最高値259ドルに対し165ドルまで戻したのに過ぎない。これが世界の評価した日本の「実力」で、米国のように主要3指数が最高値を更新しているのと比較にならない。江戸時代末期のGDPが世界5位という研究もあり、戦前から同6位が日本の定評。現在、中国に抜かれ3位といわれるが、1人当たり26位にとどまり国内に無駄が多い。500兆円の経済規模で20年以上大調整。それを「アベノミクス」3年有余で景気回復と消費増税2兎を追う作戦。直近でも成長戦略がなっていないという。しかも、戦後頑張り抜いた現役の日本人が今後続々リタイア。向こう40年で3割以上減少し8700万人。出生率や移民など今のままで計算すると、100年後4300万人になるという。日経が出来上がったFTを1600億円で買収。時価の3倍といわれ、これ以上海外で読者を獲得できるか疑問。JTの英ギャラハー、ソフトバンクの米スプリント、明治安田生命の米スタンコープ買収。さらに、サントリーの米ビーム買収など1980年代のロックフェラーセンター買収をほうふつするブーム。確かに、素高値をつかんだ点で共通している。
30日の日経平均219円高。大引け2万0522円。TOPIX1647(+13)。東証一部の出来高25億9800万株、売買代金3兆1700億円。9月限が150円高で寄り260円高の2万0560円引け。10年債利回り0.415%(+0.015%)。値上がり率上位を見ると、■■■(****)をはじめ■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****) 、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。健闘している。■■■(****)が205円引け。出来高387万株。戻り売りをこなした。一部31日に手仕舞い。残り8月6日4〜6月期決算発表待ち。■■■■■(****)は往って来い。8月5日決算発表待ち。大幅増益の見通しだ。■■■(****)が化けて出る。(了凡)