持ち上げては売られ フルイがかかり適者生存に磨き (2015.07.30)
欧米と上海の指数後追い。先安感が尾を引き小動き。中低位の個別物色にとどまった。東証一部の値上がり920に対し値下がり847。下方修正を発表した■■■■■(****)96円、■■■■■■■■(****)が33円日経平均の足を引っ張った。
上海総合指数が後場中頃3612(-1.40%)を安値に3789(+3.44%)で引けやれやれ。27日8.5%急落して中国証券監督管理委員会が調査に入り、29日CSI300(8月限)が1%安とあって弱気丸出し。浮き足立っている。6〜7月株の損失390兆円といわれ、投資家1人当たり420万円。北京の平均年収(昨年190万円)で割ると半分以上。不動産バブルが破裂しないまま資産効果を温存し、その後株高を煽ったため、背後に当局が存在する虚構がまん延している模様。これに対し、中国の現体制が崩壊しても決して悪くないという説も有力。中国が日本に戦争を仕掛けて得になりそうなことがほとんどない。それに、中国の富裕層は頭のいい人ばかり。国が危機となれば家族や資産まるごと海外に引っ越し。崩壊なら決着が早い。工場をはじめインフラが残り、現地で頑張り続ける人に安く手に入る。共産党や人民解放軍、国有大企業の幹部たちが中国から大量に逃げ出せば自分たちで回すことができるためだ。一方、原油先物安がもたらす世界経済の影響も面白い。中国に資源を購入する資金が不足し、高騰していた原油価格が元のサヤに収まろうとしている。エネルギーや金属資源の購買力も落ちてきたため、中国に輸出している豪州、カナダ、ブラジル、インドネシアなど厳しい。さらに、世界の原油輸入が減り、産油国が経常黒字を維持できなくなると、これまで手数料を荒稼ぎしていた米国の金融界もこたえる。今後、原油先物の長期低迷が予想され、世界経済も様変わりになるというもの。29日FOMCが政策金利を発表するが、FRB議長の年内利上げ表明が後退しないのは、世界的な株や債券・不動産などバブルとその後崩壊を恐れているためと伝えられる。今起きているのが、ちゃぶ台返しのガス抜き。持ち上げては売られ、この反復によりフルイがかかり、適者生存に磨きがかかる。値上がり率上位を見ると、■■■(****)をはじめ三谷産業(8285)、■■■■(****)、■■■■■■■■(****) 、■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)など関係分。思いのほか健闘している。 29日の日経平均25円安。大引け2万0302円。TOPIX1633(+4)。東証一部の出来高20億3300万株、売買代金2兆4500億円。9月限が20円高で寄り2万0300円変わらず。10年債利回り0.405%(+0.005%)。■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、それに■■■■■■(****)よし。■■■■(****)のほか、■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)など食い下がり。TPP関連に31日まで目を離せない。NY金先物1000ドル割れを見越し■■■■■■(****)に注意。円高に振れたところで打診買い。■■■■(****)、■■■■■■■■(****)検討中。ともに国内最大手。市況が悪化しても売り材料となりにくい。■■■■■(****)、■■■■■(****)など3D関連も出番待ちだ。(了凡)