反転目前 システムリサーチ 9月8日 (2010.09.08)
国内大手の息吹伝わる
次の10年左右する3、4Q
システムリサーチ(3771・JQ)は反転目前。小動きにとどまっている。自動車、工作機械中心に製造業のIT投資慎重。新規案件減少、大型案件の中断・縮小など足踏みが続いているためで、夏場から目立つ世界的な景気減速、円高株安も重し。得意先が前期連結トヨタグループ4割、東芝グループ2割、富士通グループ1割だけに国内大手の息吹も伝わってくる。3Q以降大規模プロジェクト再開、本格的IT投資回復となればよし。そうでなくても、せっかく採用した技術者の待機工数を消化する上でスキルアップ教育に傾注。7月9日、名古屋に新社屋建設(5億1800万円)を発表している。12月着工(来年9月竣工)の見通し。リーマンショックを踏まえ、東証上場に向けて仕切り直し。来年3月設立30年を迎えるだけに、2Qは無論3、4Qも次の10年を左右するステップ。その点、今年は夏場過ぎから上昇運。暮れにも兆候がうかがえ、2期ぶり反転が見込まれる。
1Q連結は、11%減収、営業損失8800万円、経常損失5600万円、純損5500万円と出遅れた印象。受注高16億円(9%減)にとどまった。しかし、ソフト開発・同プロダクト業務がそろって13%増。回復に向かっていることも事実。2Q発表(昨年10月29日)が待たれる。
11年3月期(連結)は、売上高74億2200万円(10%増)、営業利益4億3500万円(75%増)、経常利益4億1600万円(24%増)、純益2億3600万円(26%増)の見通し。配当は期末50円を据え置く予定。2Q黒字転換し3、4Q回復に意欲。4月に採用した新入社員50人の行方が鍵を握っている。市場でも2月19日の761円を安値に2段上げ途上。じれったいもみ合いが続いている。