証券ビュー

アンコール伊勢町

10月の郵政上場中締め ギリシャと折り合いつけた市場 (2015.07.01)

調整が一巡し全面高。日本をはじめアジア・オセアニアから自律反発。買い戻し、打診買いが広がり世界中に伝わった。09年10月から5年有余、ギリシャ債務問題に市場が折り合いをつけた場面。前場続落した中国上海総合が引け一段高。4277(+224)まで戻したのも手掛かり。たまりかねた政府筋の買いといわれる。7月2日の米雇用統計発表(6月)、3日NY休場を受けて5日ギリシャの国民投票で結論。恐らく、国民の意思でユーロ残留が決まり、対外債務約45兆円の6〜7割カット。残りを小口分割払いで今後も引き回す見込み。ドイツのメルケル首相は、ギリシャがデフォルトしてもユーロのELA(緊急流動性支援)を続ける意向で、ギリシャの中央銀行に対し必要な資金が供給される見通し。しかし、ELAも停止に追い込まれると事実上ユーロ圏から脱落。「新ドラクマ」発行が予想され、当初1ユーロ=1新ドラクマから何分の一かに暴落。観光を除き産業がなく、その後回収が困難とみられる。受け売りだが、これまで債権のカット12兆円。4年で45兆円の支援。ギリシャ国民1人あたり400万円。3人家族1200万円という追い貸し。アイルランドがギリシャ危機の引き金となり、スペイン、ポルトガル、イタリア、キプロスまで大騒ぎになった南欧の債務危機。EU、ECB、IMFでさえギリシャを救えず、デフォルトを受け入れざる得ないのが現状。米国が利上げに慎重なのもわかる。このため、消耗戦の果てに体力勝負。1999年ユーロ導入から17年。英国が一線を画したように、20年もたない印象を受けた。日本も西側にくみし2015、16年復活に挑戦。景気回復と消費増税二兎を追うアベノミクス。10月の日本郵政上場で中締めと述べた。ゆうちょ銀行の社長に前シティバンク会長、運用担当者に元ゴールドマン副会長(いずれも日本人)起用が決まり米国仕込み。軒(のき)を貸して母屋(おもや)を取られる思いだ。しかし、前日ギリシャ債務問題を巡る市場の顛末(てんまつ)を見るとクール。6月に今年初めて陰線と引き踊り場そのもの。7〜9月郵政上場の呼び水が入りそうで期待をもてる。政府保有株が多い■■■■(****)のほか■■■(****)、■■■■■(****)、さらに■■■■(****)の動きも気になるところだ。一般銘柄では食品、薬品中心に内需関連が人気化。■■■■(****)をはじめ第二、第三のスター銘柄輩出が予想される。日銀のほかGPIF(資金量137兆円)、ゆうちょ銀行(同208兆円)、かんぽ生命(同87兆円)など官製相場たけなわ。来年も有効で伊勢志摩サミットまでよし。その後、反動安を念頭に日経平均2万2000円、TOPIX1800をモノにできるはずだ。
6月30日の日経平均125円高。大引け2万0235円。TOPIX1630(+5)。東証一部の出来高25億8500万株、売買代金2兆7400億円。9月限が50円高で寄り170円高の2万0280円引け。夜間取引で100円安になったが、その後70円高に切り返した。10年債利回り0.455%(+0.020%)。値上がり率上位を見ると、関係分で■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■(****)程度。旧鈴木商店関連の■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)強気。低位の■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)持続。■■■■(****)、■■■■■■(****)よし。■■■(****)も7〜8月出直る見込みだ。(了凡)