オール単純がベース 25年流れている悲観論を覆す
有為 6月24日に日経平均が15年振りITバブルの高値を更新。
その後ギリシャ債務問題、上海株急落にもかかわらず高値圏にとどまっています。
奥山 日経平均に限れば高値圏に違いないが、わしは昔からオール単純がベース。
現在340円前後に過ぎず、底値から70%戻した水準。
日経平均にならすと1万3600円。痛くも痒くもない。
海外も指数採用銘柄が緩和マネーの運用対象で行き過ぎ。
逆張りでないと投資になじまない。
事実、これほど日経平均が上がって反応が鈍いのも初めて。
常連さんは落ち着いたものだ。
有為 ようやく前週■■■■■■■(****)にゴーサインがでました。
■■■■■(****)や■■(****)もそうで、
高値から半値以下。
見向きもされない水準でじっくり仕込むのが理にかなっています。
50年前、当時大和ハウス(1925)をはじめ売り方が総踏みで完敗。
旧和光証券会長の児玉さん(故人)も宗旨変え。
買いに転換したと聞いています。
奥山 日銀特融や赤字国債発行など今と共通するのが異常な金融情勢。
最初3年空売りで1000万円ほど儲けたが、
国と日銀の金融緩和直後わずか3ヵ月で吐き出し首が回らなくなった。
以来半世紀、逆張りに徹している。
買いの損にひきかえ、売りの損は無限で今でも悪感がする。
有為 何度聞いても教訓になります。
日本はバブル崩壊から25年、トラウマが尾を引いたまま。
日経平均3万8915円をピークに新日鉄住金(5401)984円、
日立(6501)2040円、ソニー(6758)3万7900円、重工(7011)1300円、
東電(9501)9420円など上場来高値。
日経平均が2万円を超えても戻り半ば。
欧米や中国のように新高値を更新する海外と一線を画し
個人の売り越しが続いています。
奥山 円安や異次元緩和、原油安など持ち直したといわれる景気も一時的。
少子高齢化、財政赤字、スマホに次ぐ成長産業が出てこないなど大局を見ている。
しかし、分離課税でキャピタルゲイン税に切り替えると財政赤字が改善する。
若い人に収入拡大や子育てのインセンティブを提供し、省力化を進めると
悲観一色だった日本の将来に光明をもたらす。
バブル崩壊から25年。
駄目押し、とどめのリーマン、東日本大震災、超円高を
しのいだ日本の底力が海外で評価され始めた。
日経平均が最高値 を更新するのも夢ではない。
有為 バブル崩壊25年。1990年生まれが25歳なら当時の学卒も47歳になり、
社会の中心で今の日本を動かしています。
上げ相場を知らない世代といわれ、これまで四半世紀のうちに世界の力関係も
変わっただけに、自分たちのポジションがわからないとみられます。
奥山 無理もない。そういえば、ギリシャや中国、韓国などわからない人たちだらけ。
適応できないと淘汰される。わしは、おかげで死ぬまで相場とつき合える。
核心を握るのが野村HD(8604)と平和不(8803)。
証券トップと取引所の大家にあたり、巷に流れている日経平均6万3000円説に
不可欠な銘柄。やがて大相場になる。
有為 25年流れている悲観論を覆すもので、大恐慌や大暴落説の向こうを張って
売り方の総踏みに相当するもの。
いつもハッピーエンドな結末で相性がいいですね。
100年前の1915年から19年にかけて参考になります。
大もみから17年下に振って18、19年暴騰しました。
日本なりに第1次大戦の果実を織り込み、その後反動が大きかったのも事実です。
奥山 今も昔も逆張り。時代の変わり目でなおさらだ。
多勢に無勢だが、市場と同じレベルでは勝ち目なし。
急落、暴落こそ福の神の計らいだ。