証券ビュー

アンコール伊勢町

波乱のたび一皮むける ギリシャ粉飾とドラギ総裁の縁 (2015.07.08)

買い戻しが広がり確り。リバウンドに包まれた。前日の米国主要3指数が小幅安にとどまり、NY原油先物4.4ドル安も手掛かり。一方、3272.12(1.29%安)で引けた上海総合指数とユーロ圏首脳会議が気掛かり。

日経平均を計算すると、前日の下げ427円に対し264円戻し61.3%。ギリシャの国民投票も反対が61.31%でそっくり。まさか、ワンワールドと呼ばれる世界で1%の「エリート」が黄金分割にゲタを預けたような展開。ギリシャ債務問題にしても、1999年不適格だったのを粉飾して2001年適格にしたのが当時のゴールドマンの副会長だったドラギECB総裁の縁。7日の首脳会議はギリシャ経済よりIMF、欧州債権国の資金回収が先決という。このため、20日ECB向け国債35億ユーロ(4700億円)返済期限がポイント。中国の場合、15日発表予定の4~6月期GDPが関門。電力消費量が2014~15年5%以下に減っており、鉄道輸送量も2014年から10%割れ。15年2.5%からマイナスになった模様。米国の調査機関によると、2013年頃からGDP成長率が4%台に落ち込み、1兆ドル(120兆円)ゲタをはいているという。中国指導部は景気減速を非常に気にしており、15日の発表が7%に近いと再び売られそうだ。不動産バブル崩壊、雇用不安、消費低迷など急落する中国経済に対し、指導部が「一帯一路構想」のもとAIIBを立ち上げて資金を集め、途方もない公共工事で起死回生の策を講じたのが真相に近い。AIIBは中国共産党の出先機関といわれ、資金が続く限り固定資産をつくり続けるさだめ。早々、大量の焦げつきを抱え赤字転落を予想する向きが出ている。このため、15~20日もう一波乱ある。当局の介入にかかわらず、上海総合指数の3200(黄金分割)が当面の目安。中国指導部は屈しない。IPOと増資を凍結したほか、年金の株式投資解禁、証券会社による基金拠出、口座・空売り監視など何でもござれ。しかし、個人投資家8900万口座。浮動玉3兆ドルといわれる中で、上海と深圳の売買代金1日平均計2000億ドルに過ぎない。当局が促す証券会社の基金190億ドルも場当たり。見ていられないが、彼らはタフで油断するとやられる。25年前をトラウマに冷静、前向きな対応が望まれる。7日の値上がり率上位を見ると、■■■■(****)をはじめ■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■(****) 、■■■■■■(****)など関係分。波乱のたびにもまれ、一皮むけるようになった。
 7日の日経平均2万0376円。TOPIX1637(+16)。東証一部の出来高22億2500万株、売買代金2兆3100億円。9月限が170円高で寄り220円高の2万0420円引け。連日にわたり窓が開いたままだ。10年債利回り0.455%(-0.005%)。■■■■■(****)が163円引け。業績回復が手掛かりで8月上旬2Q発表の予定。171円カイ目前だ。■■■■(****)は■■■■■(****)が筆頭株主。これから様変わりになりそうだ。■■■■■■■(****)も魅力的。不織布最大手で世界レベルに脱皮。自動車向けがまだ伸びる。押し目買いだ。■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)よし。■■■■■■■(****)、■■■■■(****)ともに底値圏だ。(了凡)