証券ビュー

アンコール伊勢町

裏目に出る強気弱気 ちゃぶ台返し見越したガス抜き (2015.06.17)

手掛かり難から続落。ポジション調整が広がった。発覚して5年以上、月末に迫ったギリシャリスクを織り込むもので、16〜17日FOMCをはじめイベント尽め。部分物色を除き二部、JQ、マザーズの動きも後退。

先送りしたちゃぶ台返しを加味して健全な調整とみられる。
相次ぐイベントを通じて相互に牽制が続くためで、15日わかった日本郵政10月東証上場もそのひとつ。審査が順調なら8月末にも承認される見込み。3月末に予備申請しており、5月に豪州の物流最大手トール・ホールディングス買収を発表した。日本郵政と金融子会社のゆうちょ銀行、かんぽ生命保険3社同時上場。ゆうちょ銀行の社長に前シティバンク会長、運用担当者に元ゴールドマン副会長(いずれも日本人)起用が引っかかる。親方日の丸、市場経済に馴染まず米国ペースの印象。してやられそうだ。郵便と物流事業の赤字が泣きどころという。ギリシャについては期限ぎりぎりまでやり合い「1年以内にデフォルト」と述べた。中国も不良債権や失業、在庫一掃にAIIB設立が不可欠とみられ、22〜24日米中戦略・経済対話で米国の出資をモノにできるかどうか焦点。グローバルなマネーフローがざわついているが、6月一杯2万円固め。過渡期、それも踊り場だけに予断を許さず、仮設と検証で前に進むほかない。16日の値上がり率上位を見ると、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■(****)など関係分。自分のポジションを通し可能性を探る場面。7〜9月になるとわかる。日経平均2万2000円、TOPIX1800が上値の目安だが、下値も1割前後と考えられ、10月の郵政上場が今年のゴール。6月からガス抜きが始まった。リスクオフが定着すると、株を売り債券が買われる。10年債利回りでドイツ1%、米国2.4%、日本0.5%前後の金利差が手掛かり。新興国もとばっちりを受ける。しかし、1月のスイスフラン急騰をトラウマに主要国の金融当局が警戒。万人総弱気で暴落などあり得ない。現に、ユーロのショートポジション高水準。急所を外した解決でも、当面の懸念が払拭されると買い戻しに跳ね返る。このため、致命的な材料が出ない限り前向き。「人生一路」(美空ひばり)を思い出した。一度決めたら二度とは変えぬ これが自分の生きる道 泣くな迷うな苦しみ抜いて 人は望みをはたすのさ シカゴ大の中村教授(62)もお気に入りだ。
16日の日経平均129円安。大引け2万0257円。TOPIX1639(-12)。東証一部の出来高19億9400万株、売買代金2兆2600億円。9月限が30円安で寄り110円安の2万0230円引け。10年債利回り0.495%(-0.005%)。■■■■■■■(****)が出番待ち。23日の総会後新体制。■■■(****)出身の山田社長(59)とJSR出身者がリード。収益回復、創薬導出も早まる見込み。6月4日から相場が変わった。■■■(****)も期日売りを消化。22日の総会待ちだ。このほか、■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****)、■■■■■(****)よし。強気、弱気も裏目に出るのが落ちだ。(了凡)