証券ビュー

アンコール伊勢町

ちゃぶ台返し棚上げ 漠然とした不安に鈴木商店人気 (2015.06.15)

 前週末小動き。日経平均の現物がSQ値2万0473円に届かずじまい。買い一巡後、膠着状態になった。このため、12日発表された四季報、会社情報を手掛かりに打診買い。医薬品、紙パ、卸売、電機など業績好調のものが高い。

しかし、16〜17日FOMC、18〜19日の日銀政策決定会合、22〜24日第7回米中戦略・経済対話(ワシントンDC)、25日AIIB設立協定署名式、25〜26日EU首脳会議(ブラッセル)など中下旬イベント尽め。ものによると流れが一変するため、うかつに手を出せないのが本音という。気になるのが米国をはじめ長期金利の上昇。8日述べたように、米国の10年債利回りが3%(12日2.390%)に向けて動き出したが、4〜5%になるとデフォルト状態。利払い停止に追い込まれドル暴落といわれる。受け売りだが、米雇用統計の発表にかかわらず、労働需給の逼迫が根底にあり、リーマン後1540万人に急増した失業者が直近870万人。雇用者数の伸び2%台に対し労働力人口同0.5%にとどまるという。FRBが量的緩和終了後もゼロ金利政策にこだわると長期金利上昇。強行すると雇用の伸びが賃金上昇を加速し、長期金利の上昇に弾みがつく。このため、超低金利をベースとする金融構造がひび割れ。バブルが崩壊すると明解だ。6月こそイベント続きで警戒感が強いものの、7〜9月米雇用統計発表と長期金利上昇を加味しながらFRBの9月利上げ説に備えるところ。消去法で日本株が買いパニックになっても、ちゃぶ台返しの調整が棚上げで落ち着かない。日経平均2万2000円、TOPIX1800が目安だが、7〜9月米国の長期金利上昇が世界に広がると、1月15日一時30%暴騰したスイスフランのように猛烈な反動が予想される。米イェール大学のシラー教授は「われわれが恐怖すべきはただひとつ。恐怖そのもの」と大恐慌当時の類似点を回想する。日本でいえば、芥川龍之介(1892〜1927)が体力の衰え、漠然とした不安から自殺した昭和2年金融恐慌の雰囲気。同年、片岡蔵相の「東京渡辺銀行が破綻した」失言をきかっけに倒産した鈴木商店が最近人気。流れをくむ■■■■■(****)、■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■■■■(****) 、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■(****)など化けそうで気がもめる。■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■(****)などもそうだ。
12日の日経平均24円高。大引け2万0407円。TOPIX1651(+2.6)。東証一部の出来高26億8400万株、売買代金3兆5100億円。9月限が10円高で寄り30円安の2万0390円引け。10年債利回り0.500%(-0.030%)。週明け膠着状態が尾を引きそうだ。値上がり率上位を見ると、■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****) 、■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****) 、■■■■■■■■■(****)、三谷産業(8285)など関係分が予想以上。■■■(****)も強い。431円で引け5月28日の戻り高値452円カイから本格化。22日の総会にかけて■■■■■(****)も刺激を受けそうだ。このほか、■■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****) 、■■■(****)も出番待ちだ。(了凡)