自分のポジションを通せ 緩和マネーが株と景気を後押し (2015.06.04)
123円台の円高に振れ続落。大半見送られた。国債先物も続落。10年債利回り一時0.470%と今年最高の水準。6月が踊り場とみられる。5日から30日までイベント尽くめ。
基調変化が予想されるためだ。東証一部の時価総額が600兆円を突破。ピークに肩を並べたほか、世界の時価総額も4月に2007年のピーク64兆ドルを抜いて74兆ドル。上海総合指数が昨年12月から半年で2.37倍に化けたのが主因。「爆買い」の温床といわれる。昨年10月日銀、今年3月ECBが追加緩和し、中国も5月に3度目の利下げを表明。緩和マネーが株高を促し景気を後押し。上がると割安感、下がると割高感が後退し膠着状態になった。早い話、5日米雇用統計発表、OPEC総会、ギリシャ債務返済期限を見ているとわかる。未知数が三つあり、売りも買いも金融工学の限界。ポジションに正解がないためだ。結論からいうと、これまで自分のつくったポジションをブレずに通すこと。日本は外的ショックに弱いほか、ものによると国債利回り急騰も考えられ、その都度メンテナンスが必要。じたばたしないことだ。IMFの連中も物腰が変わってきた。過大な債務を抱える国に対し、返済を優先するとリスクもある。特別な措置を講じないことが解決策になる。抜本的に何もしないことだという。しかし、日本、イタリア、ギリシャ、キプロスに重大なリスク。債務を削減せよと笑わせる。一方、FRBの理事も海外の景気が回復するまで利上げできないと他力にシフト。天動説のままだ。米国の時価総額27兆ドル(3240兆円)といわれ、NYSE20兆ドルとナスダック7兆ドルの合計。世界の36%を占めるが、このうち40%が金融収益と考えられ、16兆ドル(1940兆円)が妥当という。しかし、
(中略)
2010年から20年にかけて富の大きな移動が世界レベル起きると述べたが、これから5年緩和マネーに沸く株式市場がきっかけ。2015、16年次第。6月をモノにすることだ。2日ロイターによると、アストラゼネカ(英国の大手製薬メーカー)が免疫治療開発企業の買収検討を発表。米国のジュノ・セラピーティクスの「CAR-T」(がん治療薬)を手掛かりに一時15.8%急騰。前日の時価総額5475億円という。■■■(****)は618億円に過ぎず、対等に評価されると3750円になる。M&Aも大きなテーマになりそうだ。
3日の日経平均69円安。大引け2万0473円。TOPIX1669(-4.22)。東証一部の出来高24億株、売買代金2兆5500億円。6月限が100円安で寄り50円安の2万0490円引け。10年債利回り0.465%(+0.030%)。値上がり率上位を見ると、昨年10月活躍した■■■■■■(****)と■■■■■■■(****)。4月に急落した■■■(****)が興味深い。このほか■■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■(****)、■■■(****)など関係分。決して諦めないこと。■■■■(****)、■■■■■■(****)、■■■(****)もこれから。2万円大台固めにバリュー銘柄が活躍する。(了凡)