買いパニックの一端 変化に適応するほか方法がない (2015.06.12)
主力中心に急反発。全面高になった。買い戻しで始まり外資系のポジション調整一巡。9月限の取引が6月限を上回り、持ち高の乗り換えが進んだ。このため、12日のSQが無事通過する見込みとなり日経平均高値引け。
JPX日経インデックス400、TOPIXも高い。前日の空売り比率が2ヵ月振り35.1%に上がり、買いパニックの一端とみられる。4~6月期の法人企業景気予測調査で大企業の判断指数がマイナス1.2になる一方、7~9月期10.6、10~12月期8.9といずれもプラス。2015年度の設備投資も5.9%増(1~3月期3.9%減)に好転し自律反発の域を超えた。10日、日銀総裁が円安牽制発言で相場を冷やし、電鉄、小売、銀行など内需株が幅広く買われた。前日外資系のまとまった売りを吸収したのが4頭の鯨といわれ、イベント尽めの6月に備えている模様。郵政上場を念頭に7~9月本格化。外資系のほか国内勢もてんこ盛りの待機資金が見せ金になりかねない。何か起きると消去法で日本株が見直され、起こるはずのNYダウ・上海総合指数暴落先送り。既得権を死守する1%と被支配階級99%の戦い。日本時間でいえば、今秋の郵政上場がクライマックス。売り方の踏みに相当し、その後買い方の投げが予想される。現在、福知山線事故(2005年4月)に似た雰囲気。駄目とわかっていながら、現実に起きるまでつき合う羽目になった。常にこれでいいかどうか反芻が必要。革命や改革どころか保守、メンテといわれる時代だ。6月を踊り場に7~9月までいくと自分の可能性がわかる。次第にはっきりしてきたのが2015、2016年日本経済の回復。この光明に国内外関心が寄せられ株高につながった。よって、アベノミクスをはじめ異次元緩和の限界、日本国債暴落、ハイパーインフレなど20年以上破綻三昧の日本叩きで生き長らえてきた連中が殺される。欧米や中韓、ロシアなどもっといびつ。しいていえば、自壊に向かっている印象。変化に適応するほか方法がない。中国の場合、冷戦時代の制度で30年高度成長を突っ走り2010年調整入り。5年たって限界がきた。それが失業と在庫の山一掃を狙うAIIB設立の狙いといわれ、米ドル建ての資金調達。6月下旬、57ヵ国代表が北京に集まり設立協定に調印する予定。その後、米中戦略・経済対話が行なわれ、8月に習主席の訪米日程が決まり、米国にAIIB参加を呼び掛けるという。乗ってくるかどうか。株がいち早く教えてくれる。
11日の日経平均336円高。2万0382円高値引け。TOPIX1648(+20)。東証一部の出来高21億1800万株、売買代金2兆5700億円。6月限が80円高で寄り340円高の2万0450円引け。10年債利回り0.535%(+0.040%)。値上がり率上位を見ると、■■■■(****)、■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)など関係分。基本的に持続が賢明。大筋で満遍なく水準が切り上がっているためだ。■■■■(****)と■■■■■■(****)、■■■■■(****)が先行指標。■■■(****)が416円で引けた。22日総会後、中村教授の講演で目鼻がつく。半値戻し528円を抜くと面白い。買いパニックが楽しみだ。(了凡)