6月にかけて嵩上げ 増税・歳出削減なしにバブル化 (2015.05.20)
玉突きの株高。15日から連騰している。TOPIX、JPX日経400に続き日経平均が4月23日の年初来高値を更新。JQ平均、マザーズ指数も続いた。6月にかけて嵩上げが進みそうだ。前日述べた世界的な追加緩和競争、
株価の高値安定策が共通した背景。19日、ECBの専務理事が量的緩和の規模拡大をそれとなく伝え、各国が躊躇なくネタにした。寄り前に内閣府が発表した1〜3月GDP年率2.4%も予想以上。一時121円台に入った円安然り。日経平均2万0278円(252円高)をピークに伸び悩んだ。先物主導で過熱感がないだけに2万円固めの様相。米国の利上げ、ギリシャ債務問題、中国バブル崩壊など懸念材料を重しに上値も限られる。野村の試算によると、2016年3月期の日経平均予想EPS1300円、17年3月期同1435円。4〜6月期堅調とみられ、PER15倍で来期ベース2万2000円が視野に入るという。2015年の実質GDP532兆円の見通しに対し、20日の時価総額596兆円。野村の試算を加味してもゆうに1割先取りしている。道理で出遅れの水準訂正が目立つ。20日の値上がり率上位を見ると、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■■■(****)、■■■■■■■(****)など関係分。■■■■■■(****)、■■■(****)も上場来の戻り相場。半年、1年後を考えると、5月1日富士通(6702)、11日東芝(6502)のS安に続き、19日全米リコール3400万台に同意したタカタ(7312)の暴落に妙味。2014年11月安値1024円を目安に打診買い。奥山さんも狙い目という。余韻が残る大阪の住民投票。投票日の出口調査で賛成51.7%、反対48.3%(JNN系)といわれ、4月26日から5月16日まで期日前に35万9203人(有権者の17%)が投票し、反対が賛成を最大3万票上回っていた模様。こうなると、橋下市長(45)が12月18日を任期に引退しても、来年参院選明け憲法改正に着手と伝えられる安倍政権が黙っていない。自ら国民投票をものにする上で橋下氏の力が不可欠。株高もそうだ。2020年をめどに基礎的財政収支を黒字転換する政府の計画困難。17年4月以降、増税・歳出削減なしでバブル運営の雲行きだ。受け売りだが、長期金利を名目成長率を下回る水準に抑え込むと、株や不動産価格が上昇を続けバブル化。平均的な借り入れで投資すると高い超過リターンが得られるという。ブードゥー・エコノミクス(呪術経済学)といわれるマジック。いつまでも続くわけがない。
20日の日経平均170円高。大引け2万0196円。TOPIX1643(+10)。東証一部の出来高25億7000万株、売買代金2兆9900億円。6月限が140円高で寄り200円高の2万0230円引け。10年債利回り0.390%(+0.010%)。一服するところだが、2万円相場が定着すると一段高。売り方が踏むまで上がる。しつこいが、■■■■■(****)、■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■(****) 、■■■■(****) 、■■■(****)強気。20日、■■■(****)が中期計画を発表。3Dプリンターによる金型革命に直面している。2年後、連結営業利益50億円を打ち出した。(了凡)