6月一杯2万円固め 冬のあと夏の陣で戻り試す大阪 (2015.05.19)
週明け確り。円安を手掛かりに一段高。気迷いを振り切った。好決算発表が多く割安感後退。大型投信設定、6月に向けてコーポレートガバナンス・コード施行、総会シーズンなど株主還元を明らかにした銘柄がリード。
自社株買いの■■■■■■■(****)、総還元性向40%を打ち出した■■■■■■(****)など賑わった。米国の利上げを巡り、緩和マネー巻き戻しが尾を引く中、欧米金利の上昇一服が円安を促した模様。20日発表される1〜3月期GDPとFOMC議事録(4月28〜29日開催分)、21〜22日の日銀政策決定会合など目先の材料。4月30日、日銀が365億円買ったにもかかわらず日経平均538円安。翌日、同額買いを入れたところ同11円高。さらに、GW明け同239円安となった。ヘッジファンドのポジション調整が予想以上という。2万円回復に一喜一憂するより6月一杯かけて大台固め。15日現在、25日移動平均線1万9778円と75日線1万9004円のボックス圏で高値整理。建玉のメンテナンスが望ましい。ギリシャ、中国情勢に悲観無用。米国が追加緩和競争に加わるとみられ、キューバを米ドル圏に組み入れ延命が見込まれる。AIIBもドル建てで、中国が再び日本を抜き外資準備トップに立った。このため、売り込みを誘い買い戻しを迫る相場に変わりない。17日、大阪都構想をめぐる住民投票が400年前、大阪冬の陣と同じ印象で株高に馴染まない。投票率66.83%にのぼり、反対70万5585に対し賛成69万4844票。1万741票(0.8%)の僅差で、無効5640票を見直したほど。二重行政に既得権を持つ住民が現状維持を確保した。しかし、このままではじり貧。近隣の奈良、和歌山然り。自分たちが立ち上がらないと流される。現状がいかいも厳しいためだ。2015、16年「100年に1度の決断」と述べた通り。大正4、5年(1915、16年)と8、9年(1919、20年)の株価指数を見るとよくわかる。吉本興業の大崎社長(61)によると、大阪の笑いは何もなくなった極限から生まれるもの。「おもろい」といわれるネタすべて限界を越えている。今回の都構想も笑えない。二重行政こそ大阪の特権といわれ、中央から予算を回す仕組みという声もある。冬のあと夏の陣がつきもの。進退を明らかにした橋下市長(45)が12月まで任期を残し、戻りを試す場面も考えられる。
18日の日経平均157円高。大引け1万9890円。TOPIX1626(+19)。東証一部の出来高27億6400万株、売買代金2兆6300億円。6月限が変わらずで寄り140円高の1万9890円引け。10年債利回り0.375%(-0.015%)。踊り場が続いている。値上がり率上位を見ると、■■■■■■(****)と■■■■■■■(****)程度。■■■(****)が堅調なほか、■■■■(****)も力強い。■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■(****)、■■■(****)強気。■■■■■■■■(****)出番待ち。■■■■■(****)は■■■(****)と連動している。■■■■(****)と■■■■■■(****)よし。■■■■■(****)、■■■■■(****)、■■■■■■■■■(****)もボトム圏とみられる。(了凡)