あと5年日本のペース 大阪の住民投票が冬の陣と同じ (2015.05.18)
前週末反発。引けも確りだ。前日の米国主要3指数急反発を好感し主力中心に買い戻し。3週振り最高値を更新したS&Pが決め手になった。直近0.7%台まで急騰したドイツの10年債利回り(4月16日に一時0.072%)が反落。
欧米の金利上昇一服がつくる相場。過大な反応に映る。18日、大型投信を設定する野村の思惑もうかがえた。15日決算発表一巡、17日大阪都構想の住民投票後手詰まりに変わりない。6月一杯高値整理と述べた。どの国も財政難、内政が行き詰まっているためで派手なパフォーマンス。14日、郷里でインド首脳をもてなした中国の習主席。4月26日から5月3日までありったけ安倍首相を持ち上げた米国のオバマ大統領。よほどか困っている様子。株や債券など腫れ物にさわるような恐持てぶり。受け売りだが、ギリシャ債務問題について「慎重な楽観」が妥当と述べた。これまで緊縮財政を断行し短期債務を返済。長期債務が残っているためで、ナチスの賠償金なしに収まらないという。ギリシャがユーロ圏を離脱してもメリットなし。ディメリットの山。暫定合意で時間を稼ぎ消化していくほかない。大恐慌後の米国、バブル崩壊後の日本と同様に25年かかる見込み。2004年のアテネ五輪をピークに29年まで大調整。日本の轍を踏むまいと追加緩和でカンフル頼みの米中も大筋25年。ちなみに、100年前の第1次対戦直後、高値をつかんだ投資家_が全値戻しまで30年。もちこたえた連中が確かにいた。今回、25年でザラ。日本は維新をはじめ日清、日露戦争などほとんど借金で回し、返済に追われ太平洋戦争をやむなくされた。しかし、ギリシャやアルゼンチンと違って全部返した。名神・東名高速道路や新幹線など40年不況の主因といわれる東京五輪のインフラ整備もIMFを通じて借り元利合計完済している。15日述べたように、今後米国が再び世界の追加緩和競争に加わると米株高、ドル安が予想され、日経平均1万9000円割れから割高感後退。一部を除き日本企業の業績が好調で慎重だけに、2万円回復から倍返し。7〜9月2万2000円回復も考えられる。あと5年でバブル崩壊から30年だけに日本のペース。日経平均をはじめTOPIX、単純平均などバブル当時の高値を抜いてくる見通し。もちこたえていれば、欧米や中国、ロシアなどついてこられない。15日、100年に1度の決断が必要と述べた。それが2015、16年。大阪都構想の住民投票も、400年前1615年に起きた冬の陣が決め手になったのと同じだ。
15日の日経平均162円高。大引け1万9732円。TOPIX1607(+15)。東証一部の出来高25億4800万株、売買代金2兆5700億円。6月限が140円高で寄り180円高の1万9750円引け。10年債利回り0.390%(-0.055%)。慎重な楽観で妥当と考えられる。値上がり率上位を見ると、■■■■(****)のみ。■■■■(****)に■■■■(****)、■■■■■(****)と15日決算を発表した■■■(****)を小脇に抱え夏相場を先取り。■■■■■(****)も発表したが、前期の落ち込みを今期跳ね返すだけの力がない。3Dプリンター関連は有望この上ないが、しょぼい見通しを出した■■■■■(****)、3年後飛躍を目指す■■■■■■■■■(****)にも明らか。これから5年後、それも前半で世界のモノづくりが3次元設計に生まれ変わる。素晴らしい5年にしてほしい。(了凡)