売り方が主役の相場 50年前と100年前の日本に学ぶ (2015.05.12)
週明け高い。買い戻し一巡後伸び悩み。陰線を引くものが多い。日経平均を見ると、寄りあと1万9637円(25日移動平均1万9718円)を高値に小甘く引けた。米雇用統計(4月)を好感して欧米の買い戻し、
中国の利下げが伝えられる一方、決算発表を6月に延期・期末無配を表明した★★(****)と99%以上減資に踏み切る★★★★(****)が悪玉。ギリシャ支援問題を協議するユーロ圏財務省会合も重しになった。東証一部騰落によると、値上がり1309に対し値下がり460。変わらず113でそれなりの反発。引け直後に★★★★★(****)が上方修正をリリース。14日の決算発表が楽しみだ。3Dプリンターにバージョンアップした「ミニファナック」のイメージ。3月31日の高値1390円カイから見ものだ。予想されるちゃぶ台返しの調整。戻り一巡から75日移動平均1万8846円(8日)が目安。4月23日の日経平均2万0187円を高値に10週間の日柄整理。5月8日「有為の奥山」で3月末待機資金の受け皿MRF(マネー・リザーブ・ファンド)残高が11兆円(過去最高)と述べた。これからいかに相場が強いか★★★★(****)を見ているとわかる。当初予算に組み込まれた8兆円の御用金調達が手掛かり。原発再稼働の風がきている。★★(****)の川村隆相談役(75)が日経「私の履歴書」で述べているように、化石燃料の限界を見越した原発の開発が使命とのくだり。同じ日本人としてクールに受け入れた。何しろ、現在50年か100年に1度の相場。50年前の40年不況と100年前の大正4、5年に匹敵する。いずれも前途を悲観した売り方が主役で踏み上げに発展した。100年前をお伝えすると、第1次大戦を巡る大相場が大正4、5年にあった。4年の初め景気が好転し、2月に日銀貸し出し見送り担保品が増加。時局関連の銘柄が急騰し数カ月にわたる大取り組み。買い方が大正天皇即位御大典をきっかけに勝利を収めた。買い根拠が経済の好転より遠い「戦争は買い」といわれ、売り方がドイツの勝利に賭けて10年来「売れば儲かる」通念にはまっていた。結局、予想以上の戦争景気が決め手となり、船や鉄成り金と並び株成り金をもたらした。大正4、5年に主要株価指数が100そこそこから倍以上。同6、7年もち合ったあと同8、9年わずか10ヵ月で天井まで駆け上がった。3月初め最高値をつけたあと警戒人気に包まれ、15日地場筋の売り崩しに狼狽売り殺到。半値以下に暴落した。100年後、グローバルになったものだが、日本の本質は大正4、5年(1915,16年)と変わらない。当時を学ぶと前に進むことができる。
11日の日経平均241円高。大引け1万9620円。TOPIX1598(+10)。東証一部の出来高28億9300万株、売買代金2兆8400億円。6月限が280円高で寄り260円高の1万9640円引け。10年債利回り0.390%(-0.020%)。戻り一巡の印象だが騙しも考えられる。値上がり率上位を見ると、★★★★★★★★(****)、★★★★★(****)、★★★★★(****)、★★★★(****)など関係分。買い戻しが主因で頼りない。依然、★★★★★(****)、★★★★(****)、★★★★★(****)、★★★★(****)、★★★★★★★(****)、★★★★★(****)、★★★★(****)、★★★★(****)、★★★(****)強気。★★★★★★★★(****)は14日待ちだ。(了凡)