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企業レポート

盛り上がり活況 Gパッカー 4月1日 (2015.03.31)

グローバル企業に脱皮 

昨秋から国内でも更新需要波及

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ゼネラルパッカー(6267)は活況。売上高3期連続ピーク更新の見通し。盛り上がっている。大型案件納入と海外売上高の増加によるもので3月3日上方修正。2円増配を表明した。昨年9月、第4次中期計画を発表したばかり。第2、第3次を通じてリーマンショックを吸収。収益の安定と拡大に舵を切った矢先、前期の受注高51億9100万円(76.3%増)と最高。反動で上期17億円7700万円(24.3%減)にとどまったが、自社機の構成が3割増となり採算改善。下期大型案件確保と給袋自動包装機の回復が見込まれ心配ない。修正発表通りなら、第4次経常3億円、純益2億円の目標を初年度で実現。来期減収減益でも、海外売上高20%(前期11.5%)を掲げ、グローバル企業に脱皮する同計画が繰り上がる見込み。海外担当を6人に増強。1月上海駐在員事務所を開設し、3月から代理店と青島ショールームスタート。7月の上海展示会を踏まえ中国市場の開拓が本格化する見通し。すでに10台中国向けが決まったほかタイやインドネシアなど現地企業に提案活発。東南アジアの市場拡大に備える。国内でも昨秋からニチレイや味の素、キューピーなど大手食品メーカーの新工場やライン増設が伝えられ様子が変わってきた。人口減少や高齢化を生産性向上で乗り切る狙いとみられ、スーパーやコンビニなど食の安心・安全やニーズの多様化、国産にこだわる消費者に対し小回りの利く対応を迫られている。このため、中小の食品メーカーに更新需要が波及。今後包装機械全体で生産高が4000億円を超える見通し。同社の場合、今期国内28億5000万円(17.2%減)、海外12億円(2.72倍)、保守消耗部品10億5000万円(8.2%増)に見直しレベルアップ。海外と並んで保守消耗部品の高い成長が見込まれ健全な印象。来年から上昇運と出ているが、梅森社長(63)が今年先行しており第4次の結果が楽しみだ。売上高55億円、営業利益2億9500万円(2017年7月期)の数値目標に対し、ソリューションビジネスやロボット応用システム拡大によりGPブランドが浸透。提携先のワイ・イー・データ(6950)を親会社の安川電機(6506)が7月21日100%子会社にするため、技術や信用の後押しも考えられる。2021年(創業60周年)にかけてもう一皮むけそうだ。

2015年7月期(非連結)は、売上高51億円(5.1%増)、営業利益2億9500万円(28.6%増)、経常利益3億円(27.8%増)、純益2億円(24.8%増)に修正した。配当は9円(中間4円)の予定。前期計上した大型展示会費用(5000万円)がなくバランスのとれた内容。市場でも3月5日430円まで戻し、リーマン越えに直面している。上海事務所と代理店を通じて中国の受注がコンスタントに10台決まると先行き大きい。踏ん張りどころだ。

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