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企業レポート

すでにあく抜け クロップス 3月25日 (2015.03.24)

au専業一歩抜け出す 

見込まれる「なでしこ」の活躍

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クロップス(9428)はあく抜け。年度末の追い込み急ピッチ。新年度回復が見込まれる。昨年10月30日、1月30日の修正発表により移動体通信事業の下振れを織り込み、1月15日包装用品販売の大明商事(本社・東京)子会社化を表明したのが主因。金融緩和に伴う円安、米国の景気好転、大幅な原油安など輸出関連中心に大手企業の業績予想以上。今後賃上げや設備投資を通じて内需関連も息を吹き返すとみられ、同社にも新年度2ケタの増収増益になって跳ね返る見通し。むしろ、機種横並び、料金チキンレースといわれるポスト・スマホの現状と昨年10月31日海外事業撤退(中国上海)が局面打開の手掛かり。KDDI (9433)によると、シンプルでわかりやすいスマホと光回線のセット割引で3年やってきた。料金のほか通信分野にないサービスを提供し一歩抜け出す模様。au専業で東海地区トップクラス。1989年自動車電話を口火にKDDIの1次代理店になって26年。2015年から17年(設立40周年)にかけて上昇運だけに楽しみだ。単体3Qに海外事業の整理損2億1300万円を計上。連結の特損5000万円に相当し為替差損の影響という。経営責任を明確にするため、常勤役員の報酬を1月から半年10~20%返上。けじめをつけた。経産省と東証が3月18日「なでしこ銘柄」40社を発表したが、KDDIが3年連続で選ばれ、同社も女性7割(ピーク9割)でもっているだけに追い風。常勤役員の中に2012年6月取締役になり、現在営業戦略GMで活躍している女性の名前が見える。スマホ普及をはじめ教育プログラム実施、資格取得支援など全体のレベルも高い。子会社で飲食店舗賃貸事業(3Q連結累計35%営業増益)が高い伸び。首都中心部のサブリース管理物件が600を超え五輪、リニア開業を先取りしている。このほか人材派遣(同49.8%営業減益)、ビルメンテナンス(同9.3%営業減益)、文具事務用品卸事業(同40.7%営業減益)も心配ない。新年度から大明商事がフル寄与するため、売上高39億円、営業利益5800万円(2014年9月期)嵩上げの見込み。昨年6月常務からトップになった小池社長(57)が元気。月一度全体会議でポジテイブな1時間。笑顔をふりまきオーラを放っている。

2015年3月期(連結)は、売上高263億9900万円(1.2%減)、営業利益4億9100万円(30.7%減)、経常利益4億9200万円(32.8%減)、純益1億8600万円(40.6%減)に見直した。1円減配し期末配当4円の予定。設備投資2億7300万円(前期1億8600万円)の計画。野並支店が主力の御器所支店と肩を並べたように核店舗の大型化を推進。集客力のある好立地に移転、ショールーム拡大のためリニューアルなど既存店(41)活性化に意欲。スキルアップと並び「なでしこ」の活躍が見込まれる。社長が今年2月から上昇運。会社が先行しており、追いつき追い越しそうだ。

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