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企業レポート

トップ若返り 旭化学 10月14日 (2010.10.14)

10、11年上昇運で復活

ショック吸収し小幅続伸

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旭化学工業(7928・JQ)は堅調。直近2期リーマンショックを吸収し強含み。小幅続伸の見通し。10月8日トップ交代を発表し次のステップに入った。約20年実務経験を積んだ杉浦武新社長(43)の時代。01年立ち上げた中国昆山の子会社実績が評価されたもので、在任44年の杉浦求社長(69)は代表権のない取締役会長に就任予定(11月25日)。3月9日述べたように、今年初の新卒2ケタ入社。従業員(平均年齢38)の若返りもトップ交代を促した。マキタとトヨタに鍛えられ、電動工具成形品、同組付品、自動車部品(構成比計91%)など折り紙つき。アジア中心に得意先開拓が課題とみられる。

前期(連結)は、7%増収、61%営業増益、69%経常増益、35%増益。4円増配し15円配当(期末11円)に決めた。期初慎重だったが、1月13日上方修正し3,4Q尻上がり。計画を上回った。

11年8月期(連結)は、売上高54億円(3%増)、営業利益3億8000万円(2%増)、経常利益4億円(6%増)、純益2億8000万円(8%増)の見通し。配当性向20%を目安に15円配当(中間4円)据え置き。政策支援一巡、世界景気息切れ、円高株安など厳しさひとしおだが、10、11年上昇運で復活。気味につられエンジンを吹かすと反動がくるという。毎期10%以上増収を目指し、中長期売上高100億円を掲げているが、代替わり初年度の妥配が試金石。2012年(50周年)が節目とみられるだけに、前期同様スタートダッシュに期待がかかる。今年は3月31日600円(連結1株当たり純資産1152円)を高値に2年越し三角もち合い。来年にかけてもうひと山やってくる。

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