証券ビュー

アンコール伊勢町

じわじわ水準切り上げ デフレ解消し貿易収支も黒字転換 (2015.04.13)

 前週末一服。一進一退になった。仕掛けの買いヘッジが続きSQ値2万0008円。ひとまず目標達成感が出た。SQ関連の売買代金約2900億円。まるで祝儀商いだ。15年振り「2万円」の触れ込みに拍子抜け。

滞留時間2分といわれ盛り上がりに欠けた。外資が先物と裁定でリード。公的年金と日銀の介入が後押し。個人売り越しでたどりついた相場。中味がない。あるとすれば、1年先のPER。米国18倍、欧州17倍に対し日本16倍で割安という。しかし、昨年4月の消費増税や円安による物価上昇で冷え込んだ国内景気と違和感。1〜3月デフレギャップ解消(昨年10〜12月マイナス0.1%)、3月にも貿易収支黒字転換(2月の赤字4246億円)が見込まれ、GW前後の決算発表にかけて2万円大台固め。業界大手が賃上げ、株主還元、設備投資、M&Aなど内部留保を取り崩し逐一浸透。押し目待ちに押し目なし。売っても駄目なら買ってくる。しばしば2004年4月の2万833円を引き合いに、10日1996年6月の2万2666円突破と述べた。確かに先進国で一番出遅れ。反転から3年足らず。これまで3、4万円のほか6万円説が流れる一方、米国の利上げを巡り暴落説も根強い。しかし、「追加緩和」の牽制に売り込みにくいことも事実。このため、週明けもみ合い。じわじわ水準を切り上げ、2万833円カイ待ち。時価総額ピーク(89年末611兆円)更新から次の幕が上がりそうだ。10日伝えられたアジアインフラ投資銀行(AIIB)の裏話。過去10年、中国の国営企業が世界に進出し、 
(中略)  
それに、現在の金融危機がリーマンショックより1913年に始まったという説も面白い。 
(後略) 
この「銀行」こそ、今の金融危機の元凶。本当の嵐がまだこれからやってくるという。
10日の日経平均30円安。大引け1万9907円。TOPIX1589.54(-4.65)。東証一部の出来高20億4500万株、売買代金2兆7400億円。6月限が110円高で寄り50円高の1万9970円引け。10年債利回り0.340%(-0.015%)。値上がり率上位を見ると、関係分で三谷産業(8285)、旭有機(4216)、ナブテスコ(6268)程度。大半割安感が後退し決算発表待ち。このため、奥山さんの底値買いが光っている。2、3月にかけてシャープ(6753)、グリー(3632)、任天堂(7974)、井関(6310)、パイオニア(6773)も図星。ソディック(6143)、日阪(6247)、水道機工(6403)、放電精密(6469)など強気。これから起きる富の大きな移動。頭の切り替えが必要になる。(了凡)