3万5000円も視野
日柄かけると値幅に醍醐味
有為 年度末を迎えます。
高値警戒感が強い上、
出来高も物足りず迫力を欠いた展開。
山の上からご覧になって如何ですか。
奥山 下から見ると高い。
しかし、上から見ると安い。
日経平均が
15年ぶりの高値と騒いでいるが、
単純平均は320円台で
ボトムから6割戻したに過ぎない。
2万円に乗せても同じ。
鯨幕でなしに連騰。
売買代金が
膨らまないと本物にならない。
有為 再びシャープ(6753)が
「主力2行に1500億円支援要請」
と伝えられました。
奥山 1月中旬に
250円割れ買いといっただろう。
これで2番底が入り
持ち直すこと請け合い。
金融相場は逆張りでないと
回転が利かない。
最近兜町で人気の
平野憲一さんが
オリジン電気(6513)を
紹介する記事を見かけた。
昨年5月上旬280円どころで奨め
倍になっている。
プロから倍になったものを
どうぞといわれ何をかいわんや。
常に結果がモノをいうわけだ。
有為 ソニー(6758)然り。
高値から半値以下で紹介し
3000円大台を回復。
頃やよし4000円説が流れる。
オリジンの550円と似ています。
奥山 上げも下げも
大抵9合目でワッとくる。
任天堂(7974)
を振り返ると、
昨年10月と今年2月の
1万1000円前後買い。
その後どうなったか
誰でも知っている。
日本製鋼(5631)も
記憶に新しい。
東日本大震災で
原発が被災し目をつけた。
2425円を高値に500円が節目。
逆張りで成功した。
有為 最近まで円安株高でしたが、
今後円高株高も考えられる場面。
これまで40年、
行き過ぎた円高と
原油高の修正が始まりました。
円安が2年で40%以上、
原油安は
半年で50%以上になります。
企業の業績に
浸透する今年、来年見もの。
業績相場が楽しみです。
奥山 以前なら
日経平均2万円だが、
今では2万2000円。
長い目で見ると
3万5000円も視野に入った。
単純平均400~500円のレベル。
下から見ると高いが
上から見ると安い。
有為 昨年10月安値から
半年で4月が期日。
2月から
売り方の買い戻しが目立ち、
年度末需給がいいだけに
拍車がかかると2万円も
考えられます。
奥山 1万8000円に
3度挑戦して押し、
4度目で抜いてきた。
大手銀行が水準訂正し、
大和証券GH(8601)と
野村HD(8604)が追い上げる。
有為 やがて
業績相場が見込まれます。
輸出関連の採算改善を呼び水に
設備投資、個人消費にも
裾野が広がりそうです。
年明け鯨幕で始まり
売りたい強気、買いたい弱気。
今もしっくり噛み合いません。
しかし、年度末から
5月の決算発表にかけて大商い。
売り買い激しくぶつかる場面を
予想しています。
奥山 出来高と売買代金によるね。
市場エネルギーが
盛り上がり地合いが暖まらないと
一般に馴染まない。
逆に、馴染んだところが天井圏。
誰しも
クライマックスが近づくと
じっとしていられない。
有為 上から見て
明らかに底値圏の銘柄を
1、2挙げてください。
奥山 井関農機(6310)と
大京(8840)だね。
相場が若返った。
アンリツ(6754)、
三菱自(7211)もいい。
半年、1年つき合うと
5割や倍以上もしばしば。
日柄をかけると
値幅に醍醐味がある。
有為 くすぶるギリシャや
ウクライナ情勢をしのぐ所見。
プレーヤーと一線を画し
澄んでいます。
日経平均3万5000円が
視野に入るなんて夢のようです。