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企業レポート

大幅な水準訂正 シーキューブ   9月8日 (2011.09.07)

NGNの足場固め堅調

材料豊富でビジネスチャンス

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シーキューブ(1936)は堅調。続伸の見込み。次世代の足場を固めた。NGNに対応するもので、01年8月NTTが光サービスを開始して10年越し。技術者育成、システム再構築、中枢基地立ち上げなど「前期ほぼ完了」(片桐前社長)し、6月28日橋本新社長(56)就任。「前社長の基盤をもとに凄い会社をつくりたい」という。今期18万4000を見込むフレッシュ光開通数(前期17万)をはじめ、クラウドコンピューティング、スマートフォン、LTE(次世代通信規格)など材料豊富。願ってもないビジネスチャンスだ。リーマンショック、震災、原発事故、円高など間接的な影響にとどまり恵まれたポジション。同業上場13社のうち営業利益率トップ(前期連結4.5%)だが、技術力№1が目標という。同社の場合、2014年(60周年)が次世代の関門。総務省の目指す「光の道」構想が2015年ごろといわれ符丁が合っている。社運を調べると、昨年上昇に転じ今年ステップアップ。来年、再来年花開く仕事に出会うという。社長は首相と同じリーダー格。今年願い事が叶うといわれ、12年に1度のチャンスをモノにした。前期の連結受注高505億円(8%増)、今期545億円(同)の見通し。NTT工事がコンスタントなほか、LTEやスマートフォンなど携帯市場と子会社フューチャーインの情報サービス事業が2ケタの高い伸び。復興関連の受注もそこそこありそうだ。8月11日発表した1Q連結は、8%増収、営業利益2億8900万円、経常利益3億5400万円、純益1億3600万円と引き締まった。12年3月期(連結)は、売上高550億円(10%増)、営業利益23億円(2%増)、経常利益25億円(1%増)、純益12億円(15%増)に修正なし。配当は12円(中間5円)を据え置く予定。設備投資15億円(前期30億円)の計画。来年4月に新二瀬ビル(名古屋市中村区)が稼働するとトータルで新体制が回り出す。2月に名証から「IR啓発賞」を授与された。ところが、市場は鳴かず飛ばず。9月7日280円(1株当たり連結純資産942円)で引けたが、来年、再来年大幅な水準訂正。技術力も評価されると面白い。

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