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企業レポート

上昇トレンド シーキューブ 11月22日 (2010.11.22)

NGN立ち上げ新体制

子会社の情報サービス伸び盛り

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シーキューブ(1936)は反転。3期ぶりに持ち直す見通し。総務省やNTTによる光アクセスサービス普及を物語るもので、移動体通信、地デジ特需、さらに子会社フューチャーインの業務受託事業拡大など手がかり。1Q減収だが2Q増収を確保。採算も大幅に改善している。円高株安の影響を受けているが、事実上リーマンショックの圏外。NGN(次世代ネットワーク)立ち上げに傾注し、これまで延べ50~60億円先行投資。7月から愛知県春日井と瀬戸・長久手の拠点が稼働し新体制に入った。スマートフォンやアイパッドなど移動体通信、来年7月以降も地デジ需要が続くとみられ、子会社の水道業務を中心とするニッチなアウトソーシングも見どころ。2月244円、11月245円(連結1株当たり純資産910円)の安値をつけたが、配当12円で利回り4・9%。NTT(9432)もボトム圏にあり、3Q発表(前期2月10日)あたり水準訂正が見込まれる。社運を見ると、来年上昇気流入り。2014年(60周年)にかけてひと山ありそうだ。NTTも12年(同)にかけて上り坂。上期連結12%営業増益で折り返し、通期でも増益となる見込みだけに面白い。

2Q連結累計は、1%増収、31%営業増益、36%経常増益、59%減益(特損2億4300万円)。11月8日下方修正したが、通信建設、情報サービスも受注増が見込まれ「上期の遅れを下期取り戻す」(片桐社長)とみられる。11年3月期(連結)は、売上高520億円(9%増)、営業利益18億円(3・5%増)、経常利益19億円(1・5%増)、純益10億円(3%増)と修正なし。中間配当5円(12月3日)を実施する。通信建設が東・名・阪レベルに拡大する一方、全体の2割を占める子会社の情報サービスも伸び盛り。林野庁の制度を活用した「シーキューブの森」やNPO法人の推進する「ワクチン運動」にも参加し、めったにない上昇トレンド。2012、13年も上昇運である。

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