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企業レポート

3Qから持ち直す キムラユニ  2月24日 (2015.02.23)

次期打って出る構え

トヨタ関連ビジネスを強化

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キムラユニティー(9368)は4Q追い込み。3Qから持ち直した。昨年10月の修正発表もあり現場が奮起。今も続いているためだ。トヨタ(7203)が2月4日上方修正。最大の得意先で連結最高益を計上する見込み。うかうかしていられない。事実上、リーマン越え。2012~14年度の中期計画で反転の足場を固め、新年度発表される次期計画をもとに打って出る構え。意識、行動、技術を巡る業態改革も大詰め。厄介な仕事ほどいい結果を生むといわれ、新年度楽しみだ。2011年に設立60年(創業130年)、今年上場20年。戦後70年と重なり節目、踊り場の印象。連結売上高が5期連続最高を更新中で、次期計画にかかわらずもう一皮むける。1株当たり連結純資産2034円(3Q末)に対し、時価半値に過ぎず糊代がたっぷりある。物流サービスで、01年3月期1億1500万円を振り出しに今期82億5000万円見込むNLS事業(ニューロジィスティクスサービス)。2000年12月に豊田通商(8015)と海外物流事業で業務提携し、ブラジルを口火に米国、タイ(2)、メキシコ、中国(2)の海外事業が手掛かり。ともに10年以上実績を積みプラットホームができた。自動車サービスでも、前回述べた「スーパージャンボ」のほか、リースやメンテナンス契約台数の増加により3Q連結累計34.5%営業増益が新たな材料。東京で車両一括管理や受託メンテが急伸しており、今後も高い伸びが見込まれる。NLSがトヨタの現場で鍛えた構内物流の応用、海外拠点も同グループの物流を担うもので、国内外トヨタ関連ビジネスの強化が一貫したテーマ。デトロイトがGM100年で転機を迎えたように、2037年トヨタの100年。ナイジェリアを中心にアフリカ中北部が市場化するまであと20年余り。実現すると資本主義も一巡する。豊田通商を水先案内にインフラが出来つつあり、同社も国内外で10年スパンのビジネスチャンス。やがて、トヨタの燃料電池車「ミライ」の普及に見合う脱皮が見込まれる。一方、原油安をはじめ予想される「世界デフレ」に対し、CMS(カーマネジメントサービス)によるリースメンテナンス台数増加がヒント。予想以上の収益源になりそうだ。

2015年3月期(連結)は、売上高452億円(10.7%増)、営業利益17億円(0.6%増)、経常利益19億円(10.9%減)、純益10億円(18.5%減)の見通し。昨年10月見直した。材料費、単価改正、人件費、為替差益減少など加味したもの。配当25円(期末13円)を据え置く予定。天津と広州を拠点に中国の事業が堅調で通期40億円に迫る推移。スーパージャンボは、足元駆け込みの反動を受けて若干厳しい見通し。出直すという。社運を見ると踊り場。木村社長(63)は来年から上昇運。次期中期計画を通じて大きな変化の時期を迎える。

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