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企業レポート

3Qから無借金  一六堂  2月3日 (2015.02.02)

これから10年伸び盛り 

再開発具体化すると様変わり

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一六堂(3366)は反転。締まってきた。計画を上回る折り返し。3Q持ちこたえ4Q追い込み。2期振り増収増益の見通し。消費増税、実質賃金落ち込み、天候不順など逆風下で健闘している。昨年7月日本橋にオープンした創作料理、同8月ビストロ、同10月有楽町の一棟借りビアレストランなど新業態に意欲。一つひとつ可能性を探っている。1月27日、設立20周年を迎えた。96年の「五大陸」を1号店に現在18業態81店舗。M&Aで06年19、08年17グループ入りした店舗が26残っている。33店舗数える「八吉」を主力に首都圏主要ターミナル駅、山手線沿線主要駅に延べ72ピンポイント出店。名古屋駅前にも5店舗構え抜群のロケーション。2020年東京五輪、27年リニア開業を視野にほぼ10年スパンでビジネスチャンスを迎える。日本フードサービス協会によると、2014年(暦年)レストラン/居酒屋の売上高95%。6年連続前年割れになった。同社の場合、3Q初の無借金経営を実現。11年3月、新橋駅前のSL広場駅前ビルに6店一棟借りして間もなく4年。大掛かりな複数の超高層ビル再開発計画が持ち上がっているほか、本社(敷地45坪)のある八重洲も同等の計画が固まり追い風。これから10年伸び盛りだ。一棟借りの新橋、有楽町揃って好調。03年以来今日まで12漁港と大田市場を結ぶ買参権の拡大が同業他社と一線を画している。山口県のふぐ、太平洋側の漁港もターゲットという。前期で閉店が一巡し全店舗黒字。今期新店2、業態変更3。来期、物件待ちの構え。円安、原油安、株高の影響も考えられる2015、16年がターニングポイント。上から落ちてくる物件もありそうだ。能力と実力、細分化したインセンティブ制度により年収業界トップクラス。居酒屋といえどもホテル並みのマナーを目標に人材のレベルアップを目指している。国税庁の酒類販売数量によると、01年をピークに右肩下がり。最近の飲酒習慣も50代42.5%に対し20代4.7%と若者のアルコール離れが目立つ。このため、大手が介護や弁当、夕食宅配など居酒屋離れ。同社は専業で首都圏ターミナル駅や山手線沿線主要駅を固める。今年から上昇運本格化。慎重だけに期待をもてる。

2015年2月期(連結)は、売上高95億8300万円(2.9%増)、営業利益4億7200万円(22.4%増)、経常利益6億500万円(11.4%増)、純益3億1400万円(81.1%増)の見通し。配当10円(期末5円)の予定。これから10年伸び盛り。絶好のポジションにつけた。売上高100億円、営業利益7億8000万円計上した13年2月期がピーク。おのずと更新が見込まれる。新橋、八重洲の再開発計画が具体化すると様変わり。対応を検討しており化ける公算が大きい。1株当たり連結純資産505円に対し時価440円に過ぎない。

 

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